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【】
「ミヤは将来お母さんみたいな拷問官になるんだ」
親の教育的指導が、別のベクトルを目覚めさした。
【】
「それは危険な兵器だ!
人類が手にして良い武器では無い」
「あなや!そんなにもか!?」
「危険!」
爪切りだよ・・・
「あの事故がなければミヤは今頃、提督になっていた」
あんな事故って深爪の事!?
【】
「けいの誇大妄想はいったいどこまで広がる」
それが誇大妄想だよ!
MAXだよ。
【】
「こうなれば、この身を捧げる禁忌の呪法を使うしかない。
今までありがとう凛羽ちゃん。」
「ミヤ殿はそれで良いのか!?」
「しかりだ。
職務を全うし死ぬ一人の軍人で構わない」
・・・
「一人の精神疾患患者が死んだとしか思われないよ」
「悲しむ事は無い。
人はいずれ死ぬのだ。
それが早いか遅いかだけ」
ダメだ・・・聞こえて無い・・・
この時俺は知った。
死を覚悟した電波ほど手に終えないものはないと。
【】
「祖国に栄光を取り戻すのが私の使命」
我が妹はとんでもない電波な使命おびてたよ!?
【】
「本当にミヤか?」
「笑止。
にぃには姿だけでミヤが解らないか?
ミヤは傷付いた」
「本当のミヤはこれくらいでは傷付いかない」
「にぃは何も解って無い。
ミヤだって傷付く。
知ってるにぃに。
放たれた弾丸は止まらないんだよ。
だからこそ、その一発には命の重さがあるんだよ」
「間違いないミヤだ!?」
「さすがは腐っても兄御前。
命の重さを尊ぶ心で妹殿を見極めるとは」
いや頭の軽さで見極めたんだよ。
【】
「ミヤはそんな大した者じゃない。
ただ目の前の人を救う事しか出来ない無力な人間」
ミヤは目の前の人にとどめしかさしてないよ。
大した悪党だよ!
【】
「勘違いするなにぃに。
ミヤはにぃを兄だと認めていない」
「じゃあなんだと思っているんだ?」
「保健所から拾われて来た何か?」
殺処分寸前だったの俺!?
【】
「来るが良いウジ虫め!
燻じょう消毒してくれる」
誰か兄さん代わって~