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無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした  作者: メバル
【外伝1】

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復活と再会

 健汰は300年前の事を思い出していた。

 豹変したバカ息子と義理堅い友の事を……。

 神殿の長い廊下を歩き階段を登り屋上に出て物思いに更けていた。

 そこへ神竜ルドラが戻ってきた。


『何を1人で黄昏ているんだ?

 また、考えてるのか……あの事を……アイツは……!』


『分かってる。

 アイツはどうにもならん。

 救いようがない。

 いや、違うな……この世界においては救ってはならないが正解だ。

 紅羅真の事だ……もう時効でもいいかなと思ってな』


『紅羅真か……確かにアイツは害を齎す存在ではない。

 それにアイツは最後まで止めようと動いていたらしいしな……

 紅羅真の存在はお前の腰が1番似合うし、いいんじゃないか?

 紅羅真の復活、我は大賛成だ!』


『うん、ありがとな!』


 ただ復活というより復元という方が正しい、更に紅羅真は完全に消滅していた為に魂の復元も必要だった。

 神界には死んだ者の魂も集まってくる。

 死者は選別され罪を犯したものは消滅させられる。

 以外の者は生まれ変わる準備に入る。


 選別する部署:ライアル担当。

 消滅させる部署:ウラン担当。

 生まれ変わらせる部署:コッペ担当。

 門番はソール。


 神界も何だかんだで忙しいのである。

 俺は何してるかって言うと……神印を捺す係だ。

 簡単そうに見えるでしょ?

 これが、そんなことないんですよ……

 1日に何人が神界に来ると思う??

 1万は来るよ……はぁ……しんどい……


 そんな俺の愚痴はどうでもいいとして紅羅真の復活には、それなりに手続きが必要なのであるが、面倒なので全員を召集する事にした。

 そっちの方が話が早いでしょ?


【通信】


『重要通知がある為に本日の業務終了後に神殿へ集合せよ。』


 業務終了後……皆が集まってきた。


『何なの重要通知って』


『健太様、今日は早めに寝たいのですが……』


『眠いー疲れたー』


『早くしてくれよ!』


『あーもう!自由だな!お前らは!

 本当に真面目な話で呼んでるってのに!

 ……頭痛い……ルドラ頼む!』


『お前ら通信を使う時は健汰が真面目な話をする為に使っていることは知ってるよな?

 チャラけて良いときと悪いとき位の判断すらもできなくなったのか!!』


 ルドラが威圧した事により事の重大さを認識し全員が整列した。

 業務で遅れていたパン太郎とラスクが到着して、異様な光景に唖然としていた。


 『健汰様遅れて申し訳ございません!

 え?』


『そうだな…お前達は健汰を何だと思っている?

 健汰が普段から優しいからと言って調子に乗るのは違うな。

 そして今は、その時ではない』


『そこまででいい。

 疲れてる所を呼び出して悪かったな。

 今回、皆を呼び出したのは紅羅真を復活させようと思う』


『!?

 紅羅真を!?

 是非、是非ともだ!!』


『フフフ。

 久しぶりに、あやつと会えるのか……妾も異論はないよ』


『紅羅真の復活……素直に嬉しいです!』


『それでは復活の儀を行う。

 ライアル、ウラン!俺からの申請を受理せよ!』


『仰せのままに!』


『勿論オッケー!』


 その場で速やかに受理され復活の準備が整った。


『【神の元に命ずる】妖刀紅羅真を神刀紅羅真に改竄。

<刀身の色は紅><柄の色は白><鍔の色は黄金><鞘の色は黒>

 魂はそのままで戻って来る事を許す。

 神刀紅羅真!参れ!』


 健太が展開した黄金の魔方陣から紅羅真が出てきた。

 300年ぶりの登場により仲間達は歓喜している。


『ここは……?

 俺はあの時、死んだはず……健汰……??』


『お帰り……紅羅真……』


『よくぞ……よくぞ戻った……』


『どんだけ待たせてんのよ……バカ紅羅真』


 ソールとウランは号泣している。

 仲間達も笑い泣きしていた。


 紅羅真殿……お帰りなさいませ。


『そうか……復活させて貰ったのか……

 健汰……すまなかった……

 俺が居ながら止められなかった……本当に申し訳なかった!』


『もうよい。

 目出度い日に、そう謝るでない。

 紅羅真!これよりお前は俺の大切な者の腰に収まれ。

 ルドラは俺の腰と言ったが、お前の名前と刀身の色に相応しい者がいる。

 秀光、こちらへおいで。

 秀光これからお前に紅羅真を預ける紅羅真も秀光の側で輝き続けろ。

 俺はお前の忠義を元より信じている!』


『はは!これより秀光様を主とし秀光様と生きて参ります!』


『パパいいの!?』


『ああ!一国一城の主には名刀が必要だろう?』


『やったー!

 紅羅真って名前だから、くーちゃんでいい?』


『お、仰せのままに……』


『ハハハハ、仲良くな!』


 300年ぶりの仲間の復活に、あんなに帰りたがってたバカ共もお祭り騒ぎ……

 そのまま宴になり昔に戻った気持ちになれた。


 神刀紅羅真の復活。

 皆が待ち望んだこの瞬間……

 久し振りに見たこの光景……

 これでやっと全員集合になった。

 その後、秀光の成長に連れ紅羅真も力を付けていったらしい。


 赤い髪の秀光と紅の刀身。

 これ程美しい絵面は他に見当たらない。


外伝も含めまして、これで完結です(^^)/

僕の中では1番綺麗な終わり方が出来たかなぁと思ってます☆

秀光と紅羅真を最後に輝かせる事が出来て良かったです(^_^)


10万文字以下は短編かも知れないですけど僕の中では十分長い話になりました☆


別途、たこダンは続きますので引き続き宜しくお願いします(^_^)


秀光の物語で短編の続編書きます☆

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無価値と言われた人間が異世界では絶対必須でした

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