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お土産作り

 さくらんぼとオレンジのジャムから作ろう。


 先ずはさくらんぼを半分に切って種を取り出して、種は後で使うから小さな袋に入れてっと。

 沢山作りたいから、大きくて深めのお皿にさくらんぼを入れて砂糖を振りかけたら常温でしばらく置く。


 水分が出てきたら鍋に入れて潰しながら弱火で煮込んで、袋に入れたままの種を一緒に煮込んでとろみが出たら袋を取り出してもう少し煮詰める。


「ねぇ、どうして取った種を入れるの?」


「種を入れて温めたらトロミがでるんだよ」


「へーそうなんだ」


 めずらしそうに鍋の周りを飛び回るクレルに 「熱いから気をつけてね」 と言って小皿にジャムをすくってテーブルに置く。


 食べにくそうだなぁ。


 ふぅふぅと冷ましながらテーブルの上に座って食べる姿を見ながらクレル用のテーブルとイスを作ってあげようと決めた。


「リゼのジャムはやっぱり美味しいわ! 」


「良かった、後はレモンを絞ってもう少し煮詰めたら完成よ」


 さくらんぼとオレンジのジャムを作ったら、薬草を使ったクッキーとさつまいものパウンドケーキを作る。その間に野菜も収獲し2日目の朝、お土産の準備が整った。


「頑張って作ったけど、足りるかな……」


 ジャムやクッキーを見ながら野菜も袋に詰める。クレルが野菜も料理上手なお姉さん達が喜ぶと言ったので大量に持たせる予定だ。持てるのか心配だったけど、力を使って戻るからどれだけでも大丈夫らしい。


「リゼ〜そろそろ行くね!  沢山ありがとう、きっと皆んな喜ぶわ。2〜3日で帰ってくるからね〜」


 ふわりと浮くとにっこり笑ってクレルは帰って行った。沢山あったお土産に野菜の山も一緒に消えて、優しい花の香りが少しした。


「行ってらっしゃい、クレル」




 



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