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続・魔力について

「魔力が使えるか使えないかはその人の魔力の量によるものなの。魔力が無いから使えないって人間は言ってるけど、魔力自体はみんな持ってるのよ。ただその量が多いか少ないかでこれは生まれ持った資質ね。あとは力の使い方が単純に分からない場合ね、リゼみたいに」


 それが不思議だったのだ、今まで魔力を感じた事は一度も無かった。ペンダントの魔法だと思っていたのはクレルの力だったし。


「魔力はどうやって使えるようになるの?」


「7才になった時に調べるのよ。魔力持ちを見落とさないようにって辺境の村にも魔術具が王都から渡されて、見つかった場合は必ず報告しないといけないはずよ。魔力のあった子は王都で使い方を教わるの」


「私、それしてないよ」


 村でそんなのあってたかな? もしかして、小さな村だったから、子どもから魔力持ちが見つかって貴重な労働力が減るのが嫌でしなかったんじゃ…。

 クレルと出会わなければ一生気付く事なかったんだよね、おばあちゃんに感謝だ。


 しかし街でも魔力持ちの話は聞いた事がない、なんせおとぎ話だと思ってたくらいだ。


「魔力持ちってどれくらいいるの?」


「うーん、200人くらいかな? ほとんどが貴族みたいね。強い魔力持ちだと平民でも王族と結婚したりするみたいよ。大体は魔力持ちの血筋を入れるために高位貴族が取り込んでしまうの。だからじゃないかしら?」


 なるほど。


「リゼの緑の魔力は四大元素の中の土属性になるの。植物の成長や土壌管理も出来るし、本で読んでたポーションなんかも簡単に作れるわよ」


 すごい……街一番の農家になれるんじゃないだろうか。そしてポーション! 作りたい! 早速作ってみたい!


「それに私の加護もあるから水属性もつかえるわ。力の使い方も私が教えてあげる!」


 一生分の幸せが一気に来たようだ……。


「クレルありがとう」


「だからこれはお礼なの! 気にしなくていいの。

 それよりお腹すいたわ〜」


「すぐに朝食用意するね、クレルは何でも食べれるの?」


「なんでも食べれるわ! 久しぶりの食事なの! たのしみだわ!!!」


 そうだったクレルは何十年もペンダントで眠ってたんだよね。

 よーし! とびきり甘いパンケーキにしよう。妖精は甘いのが好きって物語では定番だもんね!

 精霊だけど……大丈夫だよね?


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