転生者よ~、七夕 「願い事」
一応、時系列的には6の少し前ぐらいを想定しています。リアがファーレの事を明かす前ですね。
リア「そういえば、今日は七夕ね。短冊とか用意しましょうか」魔法で諸々の小道具を取り出す
ルナ「たなばた…?」
クー「色とりどりの短冊に、叶えたい願いを書くんですよ。ルナさんは、何か願い事とかありますか?」
ルナ「願い…。リア様に、笑っていただく…でしょうか」
ルナ(出来れば、私のした事で、笑ってほしい、けれど)
リア(そう思える時点で、あなたはもう、私の家族となれる資格があるのだけど)
リア(さて、いつになったら気付くのかしら)
***
リア「説子はなんて書くの?」
リア「『家族全員で、楽しく暮らせますように』…?」
説子「リアねぇと、クーねぇと、ルナさん。もちろん私も。皆で楽しく旅が出来たら、それが一番いいだろうな、って、そう思ってこれにしたんだ」
***
クー「うーん…」
リア「クーは願い事書けた?」
クー「ううん、書けてない…。あっ」
リア「何か思いついた?」
クー「ねえ、リア姉さん」
リア「うん?」
クー「…姉さんは、何か願い事とかある?」
リア「……。ええ。大事な妹たちがずっと幸せでいられるように、って、いつも祈ってるわ」
リア(ああ、でも。出来るのなら、あの子と…レレと、もう一度笑い合いたいわ)
クー「……」
***
「リア姉さん…いえ。記録の神アンリーア様」
その呼びかけに、私は息を呑む。
「このお願いを、どうか叶えてください」
そう言って、真剣な色を滲ませる瞳でクーから渡された短冊に視線を落とすと、『リア姉さんの願い事を叶えて欲しい』と丁寧な字で書いてあって。
(ああ、もう)
「わざわざ神として呼びかけなくても、姉さんが叶えるわよ? …でも、ありがとう。誰かに幸せを願われるのは、すごく嬉しいのね」
「…うん」




