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使い魔GO! ~元中年を添えて~  作者: 三流(茶川堅治)
序章
6/54

5話

『今日のご飯は----------。』『おしっこが爆発した!!』『野菜をしっかり取らないと---------。』


(よーやくそれなりに聞き分けられるようになったな・・・、ウサギっつーのは聴覚も凄いけどけど聞き分ける力も凄いんだなぁ・・・)


 そんなことを考えながら、いつものように「使い魔入門」のページをパラパラとめくる。頭の上の白玉も一緒になって覗き込んでいる。「・・・・・・・?????????」・・・あまり理解していないようだが。


 あの失神劇から大分時間が経過していた。そろそろ夏休みの終わりが見えてきたところである。


「あーあ、結局ほぼコントロールだけで時間が潰れちまったなぁ・・・・・ハァ・・・・」としょうもない愚痴を誰に言うまでもなくこぼしていた。


(まったく、転生したらなんかすごい力が使えるようになるとか、すごい才能が目覚めるなんて幻想でしかないんだなぁ・・・。結局生まれ変わっても凡人は凡人のままなんですねぇ・・・・)


 あまりにも当たり前なことを考えながらもページをめくる手は止まらない。と、ある文章が目に留まった。

『使い魔と心を通わせるようになり、なおかつ鍛錬してある程度強くなると「強化」が使えるようになる。強化の種類にはいろいろあるが、代表的なのは巨大化や縮小化、感覚の鋭敏化などである』


「ぬっ強化とな」そう口に出しながら頭上の白玉に目を向ける。「・・・・・・・?」(汗)


「なんだお前、そんなことできるようになるのか?」「・・・・・・・・!」(汗)アタフタ


 無茶言うなとばかりに白玉はあたふたと全身を動かして抗議する。


「まぁ、まだ無理か・・・、出会ったばっかだもんなぁ」「・・・・・・・・・!」ウンウン


 そりゃそうだといわんばかりにうなずく白毛玉が一羽・・・。


「よっしゃ、気分転換に外ぶらつきましょ。つか裏山行こ、裏山」「!!!!!!!!!!」


 賛成とばかりに優人の頭の上で白玉がわちゃわちゃ蠢く。


「えーい!わちゃわちゃするな!この毛玉め!」「!!!!!!!!!!!」


 ウサギは聞く耳を持たない!


(この野郎・・・・)と心の中で毒づきながら外に出た。



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