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第1章「加納の力」ガイドブック 1 

 皆様はスピリチュアルに興味がありますか?元々、昭和の時代からいわゆる精神世界のくくりとして存在してはいましたが、日本ではやはり一般化した功績は江原さんや美輪さんにあるかと思われます。


 しかし、欧米ではもっと前からそういった分野が普及していました。実は私自身がお世話になったカウンセラーの師匠にはとんでもない能力の持ち主がいて、スピ系とは違うのですが、その方はアメリカで活躍されていたそうです。その後、日本に帰国し、病院で治すことが難しい病などを次々と治していたとのことです。


 これは、大変難しい問題で、薬事法という厄介な法律があるだけに、日本では命がけで活動しなくてはなりません。ですから、主要人物の1人である加納は国内だけで活動することが難しいと考えた、という非常に現実的な設定にしてあります。

 

 では、どうすればいいのか。第1章の冒頭で隼優が怒っていますが、日本のいわゆる権威が怒ったところで手を出せない各国の大企業や王族などを味方につけるしか方法がなかったのです。


 ちなみに、このたびちらっと言及した加納の師匠、ほんわかじいさんはそういった昭和の豪傑をモデルにしています。と、言ってもこのじいさんはかなりふざけた愉快な人で、そこらへんは私の構想です。


 昭和の時代は今ほどセラピーやスピ関連、いわゆる皆様から見たら怪しさ爆発の代替医療などはいつ存続が危ぶまれてもしかたがない状況でした。今の若い方はご存じないでしょうが、それほど世界は混沌としていたのです。多くの勇気ある治療家がそれでも細々と活動を続けたおかげで、だいぶそういった分野には国も目をつぶるようになりました。


 まぁ、実際、このまま病人が増え続ければアメリカの二の舞にもなりかねない。保険料はふくれあがり、国は破産寸前。実は皆様の世代のお医者様にもすばらしい方々がたくさんいらして「なんで薬をあげてるのに、治らないんだろう……」と、必死に理由を考えて、さまざまなことを試していらっしゃる方が増えているのです。


 で、やはり、最初はとっつきやすいスピ系に走る方が多いです。ご縁がある方はそちらで治ることもあります。


 ただ、スピ系のヒーラーの方々はよっぽどその世界のしくみを理解されていないと、ご自分に負担がかかるように思われます。負担がかかってキィーとなっているヒーラーを一般人は見分けることはできません。キプロスのダスカロスのようなスーパーヒーラーならともかく。


 じゃあ、どーすりゃいいのよ、となった時、意外と効くのは自分で無意識の修正を図る方法です。アルコール依存もなかなかスピでちょちょいのちょいっってわけにはいかない。本人が自分の気持ちを抑圧した結果、依存が大きくなっているので……


 その山川名の悲しみを知っているからこそ、加納もついスピに近い力を使ってしまった。でも、普段は使いません。


 加納はスーパーマンですが、意外と人間くさく、これからもちょろちょろ失態をしでかします。達観した師匠のほんわかなら絶対にしないでしょう。


 次の更新では誠が出てきます。誠はなぜ加納の一番弟子なのか。その特殊な力の片鱗が少し見えるよう、エピソードを構築しています。ぜひぜひ見にいらしてください。


 


 

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