序章 「アメリカ編」 ガイドブック1
実は、この物語はちょっと仕掛けをしてあります。文脈とかには特に変わったところはないと思いますが、なるべく現実に近い世界を描くことによって、読者の方々が「え? 現実ではこんなことありえないよね」と思うようなことも近い将来には実現するかも、みたいな可能性をさぐりつつ書いています。
ですから、異世界とか転生とか、18禁が好きという方も、ぜひ気分転換に読んでもらえればと思います。
また、私自身、そんなバカな……みたいなことが多く起こる体験をしてきたので、それをエッセイにするよりも、もっと楽しく、バカバカしいようなキャラクターや描写によって、世の中へ伝えた方が面白いかな、と思ったのがきっかけでした。
漫画、アニメ、小説、何でもいいのですが、意外と自分への人生への影響は大きいです。それは無意識が関わっているせいかもしれませんが、いまだによくわかりません。ただ、私は以前、自分が見ていたアニメがSFものだったにも関わらず、人生がその設定に近寄っていったようなシンクロを体験しました。そういう方は他にも大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
よく、サッカー選手がサッカー漫画を死ぬほど読んでた、と言いますが、あれは不思議なことでもなんでもないです。潜在的なエネルギーが強い方ですと、そういったことが起こることもあります。
さて、主人公の明歌ですが、こちらもあながち全く嘘っぽい人でもありません。彼女のモデルはいないのですが、私自身が死ぬほど痛みを感じていた時に、音楽を聴いたり、歌を歌ったりすると、痛みが和らいだということがありました。まぁ、ほんの一瞬でしたけど。
みなさんは気のせいだよーとおっしゃると思いますが、その『気のせい』こそがもし、あなたの人生全てをつかさどっていたとしたら、どう思いますか。
この物語ではそのへんの入口なども書いていきたいと思っています。
明歌と誠が事務所で隼優たちに歌った歌ですが、ユーチューブにアップしてあるので、ぜひ聴いてください。「こえオンリー」で検索!鼻歌は「mother planet」という題名です。
序章のアメリカ編はそろそろ完結ですが、すぐ第1章に入ります。1章では加納と明歌の出会いの日が描かれますが、おかしなエピソードが満載です。この2人は恋人というわけではないのですが、私はこの2人の微妙な間柄をとても気に入っています。
ぜひぜひ見にいらしてください。