9/40
第8話 ウンコ、差別と戦う。
俺は戦った。
石を投げてくる奴らに、ウンコを投げてやった。
多勢に無勢だった。
門番まで、俺の敵にまわりやがった。
だが、ウンコは一撃必殺。
当たったら最後、服を着替えずにはいられなくなるのだ。
1人、また1人と着替えをしに、家に帰っていった。
投石雨の寸隙をかいくぐる、絶妙な回避機動の成功もあってか。
結果、俺は無傷で勝利した。
ぷぷぷ、都会人はひ弱だ。
毎日、モンスターと戦っている、辺境の村人とはレベルが違う。
はっはっは。
ここにはジャイ母はいないのだ。
「「「あがぁあ! ウンコに殺されるぅううう!」」」
まさかの敗北に、町人どもは阿鼻叫喚している。
俺は、高笑いしながら叫んだ。
「恐れおののけぇ! 魔王ウンコ様の降臨だぁあああ!」