第74話 ガマンの限界。
もう、ガマンの限界だ!
ウンコは復讐の炎に燃えていた。
バカ騎士。ケチ魔女。ちり紙。
そして、幼女め!
絶対に許さないぞ!
職証君はちり紙交換に出して、
便所紙と交換してやる。
アゼレアはその爆乳をいかして、肉奴隷だ。
ルルナは肉便器だ。
ルルナを人間便座にしてさ。
ウンコはルルナの膝の上に乗って、
ウンコをしてやるのだ。
最後に幼女。
こいつは、
神から『ウンコ』に強制的に転職させる。
もちろん、当然、
『なかなか死ねない』のスキルをつけてな。
ふふふ、はっはっは。
貴様らの未来は生き地獄だ。
今まで、ウンコをいじめたことを、
死ぬほど後悔させてやるぜ!
だから、ウンコはさ。
絶対に、
『究極ゴッド勇者転職書』を
手に入れなくてはならない。
ウンコのままじゃ、
返り討ちにされちゃうからね。
現在、ウンコ一行はさ。
とても豪華な扉の前にいる。
職証君いわく。
「ここが最後の部屋です」
つまり、この部屋の中に究極の宝箱があるわけだ。
ウンコは機敏に申し出た。
「罠があるかも知れない。扉は俺が開けよう」
ルルナとアゼレアと職証君はさ。
『そんな当たり前のこと、今更言われてもな』
といった内容の言葉をそれぞれ言ったが、
ウンコは我慢した。
ふっふっふ、これが最後のガマンになる。
ウンコは扉を開けた。
と同時に、駆け出した。
部屋の中央部に巨大な宝箱があった。
黄金製で無数の宝石がちりばめられている。
間違いなく、これは『究極の宝箱』だ。
たしか、アゼレアの話ではさ。
開ける前に、欲しい物を言えばさ。
1つだけだが、なんでも手に入るはず。
ウンコは叫んだ。
「究極ゴッド勇者の転職書を、お~くれ!」
すると、宝箱がパッカリ開いた。
中には『究極ゴッド勇者転職書』
ではなく、
凶悪な目と、極悪な牙と、醜悪な舌があった。
ウンコは思わず、尻餅をついてしまった。
この宝箱。ミミックだ。
しかも、貨物コンテナ級の大きさの化け物だ。
ミミックは言った。
「宝物が欲しいなら、我を倒すことだな」
バカ騎士とケチ魔女とちり紙が
遅れて部屋に入ってきた。
アゼレアは言った。
「ああ、倒してやるぞ。その後にウンコを殺す」
ルルナは言った。
「そうです。
抜け駆けをした罪、死を持って償わせましょう」
やばい!
究極ゴッド勇者にならないと、
マジに殺されてしまう。
職証君がミミックの紹介を始めた。
「名前 ゴッドミミック。
職業 宝箱の神。
LV99。
HP9999。
力999 身の守り999。
素早さ999。魔力999」
と、とんでもないパラメータだ。
「つ、強すぎです。勝てっこありません」
ルルナ(雑魚)はそう言って、
冷や汗を流しまくる。
「ひぃいいいいいいいいいいいいいい!」
アゼレア(雑魚)は涙目で、悲鳴をあげる。
「だって、我。神の眷属だもん」
宝箱様『最強』はお気楽な声で、そう言った。
とりあえず、ウンコは逃げ出した。
さすれば、
神ミミック様が、姫2人を始末してくれるはず。
しかし、ウンコは神ミミックに回り込まれた。
素早さ999のスピード半端ねえ。
神ミミックは言った。
「今、我は食後の休憩中。
だから、デザートしかいらない。
よって、1人残して、残りは帰ってよし」
ウンコ、ルルナ、アゼレアは同時に逃げ出した。
でもさ……
ルルナの素早さ=231
>アゼレアの素早さ=203
>ウンコの素早さ=5
この数式から導き出される答え
=ウンコは逃げ遅れてしまった。
目の前で、豪華な扉が無情にも閉まる。
ウンコは扉を叩きながら、叫んだ。
「貴様らぁああああああ!」
ルルナは扉の向こう側から、言った。
「いいじゃないですか。死なないんですから」
アゼレアも扉の向こう側から、言った。
「20年後、私たちがLV99になったら、
助けに来てやる……かもしれない」
職証君もしっかり逃げていて、
扉の向こう側から、言った。
「私、お暇をいただき、
旅行に出かけさせて頂きます」
最後に3人は声をそろえて言った。
「「「さようなら。
もう、2度と会うことはないでしょう」」」
神ミミックは言った。
「別れの挨拶は済んだようだな」
俺は叫んだ。
「済んでねえよ!」
扉の向こう側から、3人が叫んだ。
「「「いいえ、済みました!
お好きなように、
煮て焼いて食って下さい!」」」
こうして、ウンコの復讐は潰えた。
3人の世界に平和がおとずれる。
と……上手く話が収まると思うなよ。
化けて出てやる。
ウンコ幽霊になって、
貴様らにとりついてやるからな!
ドドドドドドドド、ドクソ野郎!




