第72話 地雷。
中ボスを倒し、階段を降りると……
そこは地雷原だった。
目の前の看板には、
でっかいドクロマークと、
『ここから先、地雷原。注意』と書いてある。
案の定、アゼレアは言った。
「ウンコ、歩いて除去しろ」
ひどすぎる。
地雷除去っていうのはさ。
防具を装備した人がさ。
『ウンコはパンツ一丁』
地雷探知機を使ってさ。
『ウンコは探知能力ゼロ』
地雷を発見した後さ。
爆破して除去するものなんだよ。
『ウンコに下された命令=踏んで除去』
ダメ元で、ウンコは上官に具申してみた。
「爆発魔法で誘爆させることを提案します!」
鬼軍曹アゼレアはあっさり却下した。
「ダメだ。貴重なMP。
貴様如きのために、無駄にできるか!」
ああ、最悪だ。
なのに、状況はもっとひどくなった。
突然、天井から、
神によるアナウンスが聞こえてきた。
「地雷を全て除去すると、
ご褒美として、激レアアイテムが手に入るぞ」
「「本当ですか?」」
ルルナとアゼレアはキラキラ瞳でそう言った。
「神のくせに、
よくこんな非人道的な真似ができるな」
ウンコは荒んだ瞳でそう言った。
「何をいう。地雷撲滅は人類共通の夢だぞ!」
そう神は夢を語った。
「ウンコ、平和の礎となれ!」
そうアゼレアはカッコいい言葉を叫んだ。
「『平和の生け贄となれ!』の間違いだろ」
そうウンコは真実を訴えた。
よい子のみんな。
ウンコの言ってることは間違っていないよね?
だが、全能の神は言った。
「そうとも言うが、些末なことだ」。
「ルルナ、キックオフだ!」
アゼレアはそう言うと、
ボール(ウンコ)を蹴って、パスした。
ルルナはボール(ウンコ)を受け取ると言った。
「わかりました。ボールは友達!」
ウンコ、一筋の望みをかけて、命乞いをした。
「ウンコは友達。だからヒドいことしないよね?」
しかし、ガン無視された。
ルルナはボール(友達ウンコ)でドリブルを始めた。
次々と起爆していく地雷。
連続する爆発音。
ドガドガドガドガドガドガドガドガドガーン!
爆発音にシンクロする、ウンコの断末魔。
「アバギガグアドゲビビグハドゲビガズが~ん!」
ちなみ、地雷原の広さはさ。
ノルマンディーの海岸と同じくらいだよ。
だからさ、地雷除去を終えたウンコはさ。
ノルマンディー上陸作戦の後の
ドイツ軍陣地よりもボロボロだった。
「よくぞ、人類の夢を果たした。褒美を使わす」
神がそう言うと、
地雷原の中央に、ご褒美の宝箱が出現した。
アゼレアは大喜びした。
だから、ウンコは言ってみた。
「ア……ゼレア……か、回復魔法を……」
まあ、結果は言わずもがな。
でも、教えておくね。
「MPがもったいないから嫌だ」ってさ。
ウンコも生きているのがもう嫌だよ。
クソ野郎。




