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第69話 VSバーサクオーガ。

ここから先は順調。


通常運転だ。

数多くのトラップをくぐりぬけて、先へ進む。

 

その代償としてさ。


ウンコは炎上した。ウンコは凍結した。

ウンコは感電した。ウンコは落下した。

ウンコは矢だるまになった。

ウンコは滅多刺しになった。


はあ、ひどいめにあった。


その上さ。

邪盾として、

激強モンスターの攻撃を受けまくったんだぜ。

 

ウンコの屍を積み上げた結果。


俺たち一行は、

階段がある部屋の前にたどり着いた。


中ボスが巨大な棍棒を持って、待ち構えている。


めっちゃ巨体で、めっちゃ強そうだ。


職証君が言った。

「あれはバーサクオーガ。

 LV60相当の強さ。HP1500です」


この職証君、なにげにスペック高いな。


ルルナもそう思ったみたいでさ。

「すごいです。

 初めての魔物なので、助かりました」


職証君は謙遜した。

「モンスター図鑑の機能など、

 職証としての当然のたしなみです」


アゼレアも職証君をほめた。

「いや、激レアな機能だ。

 ウンコにはもったいない」


職証君は再び謙遜した。

「いや、OS搭載ソフトレベルの

 極めて初歩的な機能ですよ」


職証君の主人として、ウンコもほめてみた。

「いや、お前は間違いなくすげえよ」


職証君は不遜な口調で言った。

「そうですね。

 貴方の知能レベルから判断すれば、

 神の領域ですからね」


このちり紙め!

いずれ、

公衆便所のトイレットペーパーの芯に巻き付けて、 放置してやる。


「弱い者を優先的に攻撃するので、ご注意下さい」

バーサクオーガの注意事項として、

職証君はそう言った。

 

うわ、ウンコ大ピンチだ。


だって、ルルナはさ。

レベル50で、最大HP475 力255。

 

アゼレアはさ。

レベル50で、最大HP298 魔力255。


ウンコはさ。

レベル51で、最大HP8 力1。


どこからどう見ても、ウンコは最弱である。 


部屋に入るや、バーサクオーガ。

ウンコまっしぐらに、突っ走ってきた。


ウンコは生命の危機を感じた。


だが、数多の死線を超えたウンコは慌てずに、

リュックサックを盾として構える。


ウンコは1つの仮説を立てていた。


それは以下の疑問から、始まる。

『なぜ、

 このリュックサックは壊れないのだろう?』


ウンコと一緒に、

『炎上、凍結、感電、落下』したり、

『矢だるま、滅多刺し』にされているはずなのに。


リュックサックは

出発時となんら変わらない状態を保っている。


ここで仮説を発表しよう。

『おそらく、

 このリュックサックは絶対に壊れない』


伝説級のアイテムなのだ。


だから、ウンコはさ。

『聖盾リュックシールド』

として、

このリュックサックを使うことにしたんだけどさ。


「リュックを酷使するなぁあああ!」

ケチ魔女にそう叫ばれて、聖盾を奪われちゃった。


バーサクオーガが、

巨大な棍棒を振り下ろしてきた。


ウンコは神業的機動により、

ギリギリ回避に成功する。


神業的機動を続けながら、ウンコは言った。

「いいだろ! 絶対に壊れないんだから!」


なんか、

いつもウンコが言われているような台詞だな。


リュックサックを大事に抱えながら、

ケチ魔女が言った。


「いいや、なかなか壊れないだけだ。

 いつか壊れる」


なんか、

いつもウンコが言っているような台詞だな。


「いいか、これはレア物でな……」 


アゼレアはリュックサックの説明を始めた。


行商の古物商から買ったもので、

『耐熱、耐冷、耐刃、耐打』機能のついた

超優れものらしい。


ウンコは一応聞いてみた。

「で、いくらで買ったんだ?」


アゼレアは自慢げに爆乳を張って、答えた。

「古かったから値切って、1Gだ」


クソケチ魔女め。


ウンコの命よりも、

1Gのリュックサックの方が大事らしい。

 

だが、これは想定の範囲内なので、

ウンコは慌てない。



第2プランだ。


バーサクオーガが再び棍棒を振り下ろしてきた。

ウンコは落ち着いて、職証君を開くと、叫んだ。


「職証君シールドぉおおおおおお!」


説明しよう。

職証君は『絶対に壊れない』職証である。

よって、

邪盾ウンコシールドと並ぶ最強の盾になる。


こうして、ウンコの安全は確保された。


と思ったんだけどさ。


「職証君をいじめないでぇえええ!」

ルルナに職証君を奪われちゃった。


ウンコは再び神業的機動を試みるも……。


奇跡は続かず、回避失敗。


「ぐがぁぼげぇええええええっ!」


ウンコはすんげえダメージを受けた。

即座に瀕死になる。


でも、まだ死んでいない。 

バーサクオーガはトドメの一撃を放つ。


でも、なかなか死ねない。

バーサクオーガは再びトドメの一撃を放つ。


それでも、ウンコは死ねない。

トドメの一撃はエンドレスに続いた。


ウンコは息も絶え絶えに訴えた。

「た、助けてください……」


リュックサックを布でふきながら、

アゼレアが言った。

「断る。リュックを壊そうとした罰だ」


職証君の頭をなでながら、ルルナが言った。

「そうです。

 職証君を身代わりにしようとした罰です」


永遠と錯覚するほど永き時間

(30分くらいかな)の後。


ようやく、ルルナとアゼレアは、

バーサクオーガを倒してくれた。

 

条件として、ウンコは、

「すいませんでした」


リュックと職証君に土下座させられました。

 

職証君はルルナの肩の上に乗りながら、

見下すように言った。


「これで、職証とウンコ、

 どちらの立場が上か、はっきりしましたね」


ちくしょう!


人間『使う側』>道具『使われる側』だろ!


普通は!


この紙グソ野郎!


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