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第67話 VSダークゾーン。

ワーニングゾーンを抜けると……


そこは真っ暗な部屋だった。


マジに、何も見えない。


どうしよう?

と思っていたら、天井から声が聞こえてきた。


「ここは勇気の部屋です。

 徐々に道幅が狭くなっていき、

 道を踏み外すと、奈落の底へ真っ逆さまです」


アナウンス調の声だ。

「勇者よ。まっすぐに進んで、

 勇気を示して下さい」


うん、やっぱり幼女の声じゃないぞ。

 

というわけで、ウンコ。

この美声の言ったことを、

ガチで信じることにする。


「俺は勇者! 故に勇気を示す! 

 うぉおおおおおお!」


ウンコは駆け出した。


「待って下さい!」

ルルナがそう叫ぶも無視した。


そして、ウンコは真っ直ぐ……


ではなく……


ぐるっと回って、

ルルナとアゼレアの真ん中に入り込む。


ありがとう、アナウンスの女神。


貴方の言うとおり、

確かに道は、徐々に狭くなるようでした。

 

だから、ここ『入り口付近』は道幅が広い。


それ故、ウンコは奈落の底には落ちずに済んだ。

  

ふっふっふ。


これにて、並び替え終了。


これからは、

ルルナ・ウンコ・アゼレアの順で進むことになる。


これで、前と後ろの防御は完璧である。


ウンコ一行は、闇の中をまっすぐ歩き始めた。


それから、10秒も経たないうちに……


「ルルナ、私は暗いところがダメなんだ。

 すまん!」


臆病アゼレアがウンコに抱きついてきた。


グレートな爆乳が、

ウンコの背中に当たって、潰れる。


マジ幸せ。 


だが、

アゼレアはルルナに抱きついたつもりでいる。


つじつまを合わせるために、

ウンコはルルナに抱きついた。


超幸せ。


「ふう、アゼレアったら。しょうがない人ですね」

ルルナは聖母のように、そう言った。


ふっ、激烈バカめ。

お前に抱きついているのは、このウンコ様だ。


「こ、怖い……、ひぃいいいぃ……、はぐぅ」

アゼレア(超臆病)の両手が、

ウンコの胸を鷲づかみにした。


というわけで、

ウンコの両手もルルナの胸を鷲づかみにする。


マジ超幸せ。


「ルルナ、お前、胸小さくなったな」

とアゼレアは言った。


「やった! 筋トレした甲斐がありました」

とルルナは喜んだ。


ぷぷぷ、バカどもめ。

 

「ルルナ、お前臭くなったな。加齢臭か?」

とアゼレアは言った。


「そんなはずは……

 うわ、確かに背中のあたりが臭いですぅ」

とルルナは凹んだ。


うひゃひゃ! 大バカどもめ。


「ルルナ、ここを出たら、ウンコを滅殺しような」

そうアゼレアが言うと、


「同感です。

 私たちを見捨てた報いを受けさせましょう」

そうルルナが同意した。


ヒャバババ! 超バカどもめ。


お前らは、ここでトラップを踏んで、死ぬのだ。


お前らの刃がウンコに届くことはありえない。


「だが、この部屋にはトラップはないぞ」

突如天井から、

アナウンスの女神の声が聞こえてきた。


なんか、言い方が乱暴だぞ。

 

それに、この女神……


魔法を使って、俺の心を読んだのか?


「違う。ウンコの考えてることぐらい、

 お見通しなだけじゃ!」


ま、まさか、その語尾……

お前は幼女か?


答えは天井から聞こえた。

「そうじゃ、我は神じゃ」


もはや、

その声は知的なアナウンス調の声ではない。


ただの、クソムカつく幼女の声だ。


おのれ、幼女め。だましたな。


「ぷぷぷ、だまされた方が悪い。

 そして、神は女性の味方。

 ルルナ、アゼレア。

 今から、トラウマ級の悲劇を話す。

 2人とも、気持ちを強く持って聞くのじゃぞ。

 

 こほん。

 

 ルルナ、今お前に抱きついているのは、

 ウンコじゃ。

 アゼレア、今お前が抱きついているのも、

 ウンコじゃ」


おのれ、幼女め。


だが、ここは暗闇。

黙っていれば、絶対にバレない。


アリバイだってあるんだ。


というわけで、ウンコは黙秘権を行使した。

 

バカルルナは言った。

「でも、ウン公さんは、

 走って先に行ってしまいましたよ」

 

臆病アゼレアは言った。

「そ、それに……こう暗くちゃ、何も見えない」


よっしゃ、計算通り。


このまま、隙を見て、

『脱出→離脱→何食わぬ顔で先頭に移動』だ。


完璧な作戦だ。このトリック、


名探偵ブリキュアでも解けないはずだ。


「我に策がある」

幼女がそう言うけどさ。


ぷぷぷ、負け惜しみだ。


この完全犯罪を破る策、

言えるもんなら、言ってみな。

バカクソ幼女!


「ああ、言ってやるよ。ルルナ、

 炎の魔法剣で周りを照らすのじゃ」

 

えっ、そんなのあり?


こういうダークゾーンではさ。

たいまつとか、

灯り魔法は使えないのが常識でしょ?


そういう常識が、

この世界でも通用することを、俺は神に願った。


だが、通じるはずがなかった。


「レーヴァテイン・バハムート!」

ルルナが刃に炎をともした。 


ウンコの顔が闇から照らし出された。


「「きゃあああああああああっ!」」

ルルナとアゼレアは、反射的にウンコから離れた。


その隙にウンコ。

奈落の底に逃げ込もうとしたんだけどね。


「逃がしません!」

ルルナに捕まっちゃった。


「殺します」

とルルナは激怒している。


「それだけじゃ許さん」

とアゼレアも激怒している。


殺意の波動が、憤怒の2人から迸る。


マジ怖いです。ホラーです。


ウンコ、ちびっちゃいそうです。


ウンコの末路は以下の通り。


「レーヴァテイン・バハムート!」

「ぎゃあああああああああああ!」


邪剣ウンコブレードは、たいまつとなり、

常闇の世界を照らしました。


こうして、姫騎士と姫魔女は、

安全にダークゾーンを通過しましたとさ。

  

めでたし。めでたし。


じゃねえよ。

クソ野郎!


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