第65話 VSワーニングゾーン。
階段を下ったウンコ一行。
地下1階に到着。
体育館ほどの広さの部屋に出た。
「ウンコ、安全か?」
と階段にて、アゼレアが言った。
「安全になったら、ちゃんと教えてくださいよ」
と階段にて、ルルナが言った。
どうやら、このケチとバカ。
安全が確認されるまで、
部屋に入るつもりはないらしい。
いつもそうだ。
怪しい道は全て、まずウンコに歩かせる。
怪しい床は全て、まずウンコに踏ませる。
怪しいボタンは全て、まずウンコに押させる。
こんなの世の中の流れに逆行しているよね。
今の時代、
社会的マイノリティ(弱者)の保護が
トレンドなんだよ。
まあ、
文明レベルが中世の野蛮人どもにはわからないか。
「安全だ。大丈夫だ。(嘘だけどね、ぷぷぷ)」
ウンコがそう言うと、
ルルナとアゼレアが中に入ってきた。
「やっほー!」
そう叫びながら、ルルナが走り回り始めた。
この野蛮人め。
どうやら、
窮屈なダンジョンにストレスを感じていたらしい。
野蛮人が駆け回る、この広々とした空間。
中心部の柱にボタンがあること以外、
なんの特徴もない。
「む、このボタンは何だ?」
アゼレアがボタンを見つけたようだ。
早速、ウンコに
「押せ」と命令する。
はいはい、怪しいボタンは全て、
まずウンコが押すんですよね。
アゼレアはボタンから十分な距離をとった。
ウンコはボタンを押した。
すると、警報が鳴り響き……
バタン!
と音がして、部屋の入り口と出口が閉ざされた。
「何が起こったんですか!?」
とルルナが言った。
「ウンコがヘマをしたんだ!」
とアゼレアが答えた。
「いや、お前の判断ミスだろ!」
とウンコが抗議した。
「いや、私は悪くない」
アゼレアは恥知らずにも、そう言った。
その理由は、アゼレアいわく。
「裁判になっても、
『押せ』とは言ってないと、断固言い張るからだ」
よって、アゼレアには責任がないんですって。
こういう奴がいるから、
法治国家は完成されないんだと、
ウンコは思います。
四方の壁から、
斧装備のガイコツ戦士がワラワラ出現してきた。
アゼレアいわく。こいつらはさ。
竜骨兵と言われる激強モンスター。
レベル35の戦士に相当する能力があるらしい。
それがざっと数えて、100体。
ルルナとアゼレアが真剣な顔になった。
ウンコも真剣な顔になった。
激闘が始まった。
ルルナとアゼレアは真剣に戦った。
ウンコも真剣に逃げた。
竜骨兵は、倒しても倒しても、
次々と壁から出現し補充される。
このままじゃ消耗して、やがては全滅必至だ。
「ルルナ、逃げるぞ! 出口を破壊しろ!」
とアゼレアが叫んだ。
「ダメです! この扉は壊せません!」
とルルナも叫び返す。
非常に、緊迫した状況だけどさ。
ウンコは今、鼻くそをほじって、寝転んでいた。
これは一応、死んだふりだからね。
なんか、ウンコはさ。
あまりにも弱すぎて、アウトオブ眼中だった。
誰も、ウンコに攻撃してこない。
さっきまで、必死に逃げていたウンコ。
恥ずかしくて、穴があったら入りたい。
というのは嘘。
だって、ここはさ。
とても良い眺め。
ルルナの舞うソードダンスと、
アゼレアの舞うマジックダンス。
この世界2大ダンスが楽しめる特等席なんだ。
ルルナの巨乳がプルンと揺れる。
アザレアの爆乳がタプン、タプンと波打つ。
ああ、美しい。
だが、このダンスの真の見所は別だ。
それはパンチラと太股とお尻である。
ああ、ルルナの純白清楚パンツ、マジ最高。
でも、
アゼレアのセクシー黒パンツも負けていないぞ。
暇だから、二人の身体について、評価する。
とりあえず、太股の評価だ。
まず、ルルナの太股。
引き締まって、鹿のようにしなやかだ。
うむ、膝枕として、100点だ。
対するアゼレアの太股。
ムッチリとしていて、
マシュマロのように柔らかそうだ。
うむ、膝枕として、100点だ。
ということで、勝負は最終審査。
お尻にまで、持ち越されました。
先攻、ルルナのお尻。
一言で言うと、正統派アイドルのお尻。
卑猥さと清楚さがギリギリのバランスで、
同居している。
後攻、アゼレアのお尻。
一言で言うと、NO・1AV女優のお尻。
とにかくエロい、それだけ。
慎ましさはゼロ。
女の敵だが、男の女神。
審査委員長『ウンコ』は男の中の男である。
勝者が決定しました。
「勝者、姫魔女アゼレアぁあああ!」
最後の竜骨兵を炎弾で倒したアゼレアの右手を
ウンコは高く振り上げた。
続けて、今度はルルナの右手を、高く振り上げた。
「敗者、姫騎士ルルナぁああああ!」
「ばっちい!」
右手をハンカチでぬぐいながら、
アゼレアがそう叫んだ。
「私の方が1匹多く倒したのに、
なんで、私は負けたんですか?」
ルルナがそう厳重抗議してくるが……
それはさ。
『エロを求める』男の悲しい性のせいだよ。
と言いたいが、言わない。
殴られるからね。
その代わりにウンコは、ステキな笑顔で言った。
「いい戦いだった」
次は、乳首も含めたオッパイ対決を見せてくれよ。
というか、そんなことよりもさ。
ウンコは一つ疑問。
「なんで、扉が開かないんだ?」
入り口も出口も閉まったままだぞ。
答えはすぐにわかった。
最後のモンスターが残っていたのだ。
床から盛り上がるように出てきた
ラストモンスター。
その名は、爆弾ロッキー。
顔のついた大岩で、能力を要約するとね。
超固い。HP999。
誕生から、30秒後に自爆する。
爆発に巻き込まれたら、
もれなく999ダメージ。
ルルナとアゼレアは戦慄の表情を浮かべると、
爆弾ロッキーをフルボッコし始めた。
だが、25秒後経っても、
爆弾ロッキーは健在。
不気味な笑みを浮かべている。
「仕方がありません」とルルナは言った。
「仕方がないな」とアゼレアは言った。
2人はウンコを見ると、声をそろえた。
「「こういう時は、邪盾ウンコシールド!」」
やばい。
1人では死にたくないので、ウンコは逃げた。
でも、ウンコの素早さは5なので、
すぐに捕まった。
HPが2なので、すぐ瀕死にされた。
なすすべもなく、ウンコは肉の盾となった。
程なく、爆弾ロッキーは自爆した。
邪盾ウンコシールドは、
999相当のダメージ『苦痛』を受けた。
でも、ウンコは死ねなかった。
「なんで、こんなヒドイことを……」
過去最大級のズタボロさで、
パンツ一丁のウンコはそう言った。
「死ななかったからいいでしょう?」
この台詞から察するに、
ルルナに罪の意識はないようだ。
「リュック壊れてないよな?」
アゼレアに至っては、リュックの心配をしている。
お前ら最低だ!
ドクソ野郎!




