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第64話 VSイケメン男爵ゾンビ。

姫騎士と姫魔女。

ウンコ(肉盾)を巧み(残酷非道)に使い、

トラップとモンスターを突破していく。


奥へ奥へと、

ダンジョンを進む、ウンコ一行。


地下に続く階段を見つけた。

しかし、その前には中ボスが待ち構えていた。


「イケメン男爵ゾンビです」

と中ボスは自己紹介をした。


この中ボスは確かにイケメンだった。

着ているタキシードもオシャレだった。


だが、ゾンビで腐ってるからさ。


「気持ち悪いですね」

とルルナは吐き捨てた。


「ああ、さっさと滅ぼそう」

とアゼレアも吐き捨てた。


ゾンビは泣き出した。

「我が輩はイケメンなのに、

 バロンなのに……シクシク」


なんか、すんごく同情できた。


ウンコはゾンビの肩に手を置いて言った。

「お前が醜いんじゃない。人間の心が醜いんだ」


心が醜きルルナとアゼレア。


無慈悲にも、ゾンビに一斉攻撃した。

 

だが、ゾンビはなかなか死なない。


ボロボロになりながら、ゾンビは叫んだ。

「ははは、俺は呪われていて、

 死ねない身体なのだ!」


ウンコは再びゾンビの肩に手を置いて言った。

「今まで、よくガンバったな」


ボロボロのゾンビは言った。

「えっ、我が輩の苦労をわかってくれるの?」


ボロボロのウンコは答えた。

「ああ、俺はウンコだ。

 誰よりもお前の苦労を理解している」


ウンコとゾンビは抱き合った。

「「友よ!」」


ルルナとアゼレアは吐き捨てた。

「「キモい!」」


「でさ、友よ。

 我が輩は死ぬ方法が1つだけあるんだ」


「つまり、

 その方法で殺して欲しいということか?」


「うん、頼む。我が輩は生きるのに疲れた」


ゾンビ(友)の頼み、

ウンコ(友)として捨て置けぬ。


「なんだ? 言ってみろ」

「我が輩はキスされると死ぬ」


ウンコはニヤリと笑って言った。

「だそうだ」


ルルナとアゼレアは悲鳴をあげた。

「「嫌ぁああああああああああああっ!」」


ゾンビ(友)は言った。

「でも、我が死なないと階段の封印解けないぞ」


ウンコはニヤリと笑って言った。

「だそうだ」


ルルナとアゼレアは首を振り乱しながら、叫んだ。


「そんなはずはありません!」

「そんなはずはない!」

 

ルルナとアゼエアは必死にゾンビを攻撃した。


だが、死なない。

今度は、

階段をふさぐ不可視の壁を徹底的に攻撃した。


だが、壊れない。


ぷぷぷ。とどめだ。


ウンコとゾンビは声をそろえて歌った。

「キース♪ キース♪ キース♪ キース♪」


ルルナとアゼレアは頭を抱えた。



腹時計で約5分後。


ルルナが憔悴した顔で言った。

「仕方ないですね」


アゼレアも憔悴した顔で言った。

「そうだな。グロテスクだが仕方ない」


ぷぷぷ。どうやら観念したようだ。


と思ったのにさ。


ルルナはゾンビを羽交い締めにした。

アゼレアはウンコを羽交い締めにした。


「なにをする、アゼレア?」

とウンコは言った。


「お前がキスしろ! ウンコ!」

とアゼレアは答えた。


「そうです、ウンコとゾンビはお似合いです」

とルルナが続いた。


「「そんなの嫌だぁああああああ!」」

そう叫びながら、

ウンコとゾンビは必死に抵抗した。

 

だが、あえなくディープキスさせられた。


ボーイズラブ。


ウンコ×ゾンビの画期的カップリング。


もちろん、R20指定の動画だ。


グロい、グロすぎる。

ウンコとゾンビはゲロを吐きながら、

のたうち回った。


それから、腹時計で約30分後。

ゾンビ(友)は死んだ。


永遠の眠りを許されたせいか、

その死に際は安らかなものだった。


淡い光に包まれ、微笑みながら成仏したのだ。


「殺してくれてありがとう」

そう言い残し、

イケメン男爵ゾンビは神の元に召された。

 

さらばだ、友よ。

ウンコも必死にガンバって、後を追うからな。


でも、

あの幼女のところに召されるのは絶対に嫌だ。


どうしよう? 


地獄はもっと嫌だし。

 

まあ、そんな実現性皆無の仮定よりもさ。


ウンコは一刻も早く、

うがいがしたかったので言った。

「アゼレア、水くれ」


アゼレアは無情にも、即断で答えた。

「嫌だ、ゾンビウンコの臭いが移るから」


何それ? 


それが、ゾンビとキスしたウンコに吐く台詞?


ふざけやがって! もうガマンできない!


ウンコは、差別と戦う決心をした。

「くたばれやぁあああ! 

 ウンコ張り手ぇえええ!」

 

だが、ブルジョアジー(ケチ魔女)は

あまりに強大だった。


炎魔法で、プロレタリアート(ウンコ)は

あえなく消し炭。


やはり、個人の力で、

世界の差別構造に抗うのは無理があるようだ。


だからさ。


『あらゆる形態の

 人種差別の撤廃に関する国際条約』

をウンコは全力で支持します。

 

ガンバレ! 国際連合!


大国のエゴに負けるな!

 


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