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第49話 ナイトフィーバー。

ダンスホールの入り口で、

とても優しい女の子と出会った。


女の子は気弱そうな仕草で、

俺に薬草をくれた。


「この薬草を貴方に渡すよう、

 とてもステキなお姉様に頼まれました」

女の子はそう言っていた。


つまり、現段階で俺のファンが1人いるのだ。

しかも、同姓評価で、とてもステキなお姉様だ。


やっぱり、俺はモテ男。

男性フェロモンの塊。

罪なウンコなのである。


でも、この薬草。

どこかで嗅いだことのある、

超良い匂いがするんだよね。


まあ、いいや。


自信満々の俺は、受付の制止を無視し、

堂々とダンスホールの中へ入った。


中の人は皆、

タキシードとかドレスとかで着飾っている。


俺が着ているのは、

ボロボロのズボンだけで、

上半身は裸だ。

 

でも、俺はモテ男だから大丈夫。


そんなことより……


まずはドリンクコーナーに突撃だ。


オレンジジュースをガブ飲みする俺。


糖分と水分、それとビタミンC。

マジ最高。超うめえ!

 

ふう、30杯も飲んでしまったぜ。


さて、そろそろ女狩りでも始めるとするか。


恋愛の極意。


それを文学の世界に求めてはいけない。


若きウェルテルさんは悩んだあげくに、

自殺してしまったのだ。


彼の悲劇から学ぶべきことはただ一つ。


『恋愛は悩んだら負け。気楽にやろうぜ』


恋に未熟な若人たちよ。

恋愛は少女マンガ(主にラブコメ)で学べ。


俺は、○早君や○秋様に、

究極のイケメン像を見た。


彼らのテクニックは、全て頭の中に入っている。


それを見せてしんぜよう。


まずは定番。


壁ドンだ。


壁ドンとは、壁

際に女性を追い詰めて、

壁をドンと突く行為だ。


ポイントは、絶対に女性を怖がらせないこと。

それでいて、男らしさをアピールすること。


俺は、手近な女の子に壁ドンして、

甘い言葉をささやいた。


「愛してるよ、君を絶対に逃がさない」


うむ、完璧。


とは言っても、

恋愛戦闘力が雑魚の連中にはわからないか。


教えてやるよ。


まず、瞳だ。


小動物並に瞳をキラキラさせるんだ。

ショタっぽい透明感が大事なんだぞ。


さすれば、

人畜無害で純粋無垢なことをアピールできる。


コツはだな。

うむ、根性だ。


それでできないのなら、

才能がない。諦めな。


次は声だ。


洋画吹き替えの声優さんみたいに、

渋い声を出すんだ。

ワイルド感が大事なんだぞ。


さすれば、

大人な男で絶対安心なことがアピールできる。


コツはだな。

うむ、魂だ。


それでできないのなら、

才能がない。生まれ変わりな。


さあ、メモるのだ! 雑魚ども!


この2つのテクニックがあれば、

壁ドンの2大ポイント。


『絶対に女性を怖がらせないこと』

『それでいて、男らしさをアピールすること』


をクリアできるんだ。


俺の壁ドンは当然大成功し、

女の子は黄色い声援をあげた。


「きゃあああああああああああああっ!」

 

この後に続くのは、当然、愛の歌。


ほら、雑魚どもよ。

耳の穴をかっぽじって聞くがいい。


女の子が歌う、この美しき愛の賛歌を!


「誰か、助けてぇええええええええっ!」


へっ? 何ゆえ? 訳がわからない。


愛の賛歌はどこにいったの?


俺はイケメン流モテ男免許皆伝なのに。 


女の子の悲鳴を聞きつけ、1人の男が現れた。


「ウンコ、彼女を解放しろ!」


俺の目に搭載されたウンコスカウターが

無意識に作動。


この男、恋愛戦闘力3の雑魚だ。


ふっ、身の程知らずめ。


ちなみに、

俺の恋愛戦闘力は自己評価で33万である。


俺は、何とか平静を取り戻すと、

カッコいい声で言った。

「断る。彼女は俺のものだ」


「彼女は嫌がっているじゃないか!」

雑魚が正論を返してきた。


「今は乱世、力が正義」

ウンコは暴論で返す。


雑魚がひるんだ。

チャンス、とばかりに、俺は一喝する。


「弱き貴様に、彼女が守れるのかぁ!」

 

雑魚が涙目になった。

ウンコ、完勝。

 

だと思ったんだけどね。


その時、女の子が涙ながらに言ったんだ。

「ガンバって、私は貴方を信じてる」


女の子の祈りに、雑魚は勇気100倍。


ウンコに戦いを挑んできた。


俺は泰然自若と迎え撃つ。


でも、ウンコはスライムと同じ戦闘力だからさ。


ワンパンチでKOされちゃった。


この後、女の子と雑魚は結ばれました。

めでたしめでたし。


一方、瀕死のウンコはさ。


ほとぼりが冷めたころに、

薬草を6分の1食べた(節約だよ)


HPが半分回復したウンコは、立ち上がる。


希望は捨てない。

 

TO BE CONTINUE……


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