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第47話 良い子のみんなにアドバイス。

俺とルルナは早朝、村を出発した。


今、街道を進んでいる。

 

まあ、そんなことはどうでもいいとして。


良い子のみんな、知っているかい?


瀕死って苦しいんだよ。


よくドラマとかでさ。

病人とか、拷問されてる人が、


「もういっそ、殺してくれ! お願いだぁ!」

と絶叫するじゃん。


その時と同じくらい、苦しいんだ。


ソースは、今の俺の心の声。


(もういっそ、殺してくれ! お願いだぁ!)


ああ、超苦しい。

 

俺は棺桶の中から言った。

「た、助けてくれ……」


ロープを使って、

棺桶を引きずりながら、ルルナが言った。


「姫騎士道その503、姫騎士は変態は助けない」


「あ、あの同人誌は……

 無理矢理に渡されたものなんだ……」

 

本当だよ。


元の世界でオタクの友達に、

布教って名目でもらったんだ。

 

使い道がないから、

永らく物置に封印していてさ。

 

俺もその存在を忘れていたんだよ。

(ぷぷ。実は転売目的で保存)


「だからさ。ルルナ、断じて誓うよ。

 俺は、あの本を一度も使っていない。

 信じてくれ……俺の性癖はノーマルなんだ……」

 

汚物を吐き捨てるように、ルルナが言った。

「姫騎士道その504。

 姫騎士は変態の言うことは信じない」




それから、腹時計で約30分後。


お昼休憩をすることになった。

ルルナが、

パンにチーズとレタスを挟んで食べている。


「お、お恵みを……」

俺はそう言ったのに、

やっぱりルルナは怒っててさ。


「姫騎士道その505。

 変態には食べ物をやらない」


ねえ、良い子のみんな。


人生の先輩として、アドバイスだよ。


瀕死の人は積極的に助けましょう。


命の恩人になって、

その後、たくさんお礼が返ってくるからね。


どんな汚い人間だって、

瀕死の時に、受けた恩は忘れない。


ウンコだって、そうなんだよ。


恩返しするんだよ。


ウンコぐらいしか、あげるものがないけどね。


あとね。

もう一つだけアドバイス。

 

瀕死の人に、

ひどい仕打ちをしちゃ絶対にダメだよ。


マジに恨まれるからね。


その後、たくさん復讐が返ってくるからね。


どんな優しい人間だって、

瀕死の時に、受けた仇は忘れない。


ウンコだって、そうなんだよ。


絶対に復讐するんだよ。


ウンコぐらいしか、攻撃方法はないんだけどね。


というわけで、俺はさ。

ウンコを大量に召喚した。


臭さ345のウンコで、棺桶が一杯になる。


ルルナが少しだけ、顔を歪めた。


ざまあみろ、臭いだろ。

はっはっは。苦しめ。苦しめ。苦しめ。


「く、ぐ、苦しい……」

ルルナは棺桶を放棄し、

俺の首にロープをくくりつけ、引っ張り始めた。


ドアノブで首つり自殺する人みたいな体勢で、

俺は引きずられる。


超苦しいよぉ……


良い子のみんな、

死にゆくウンコが語る最後のアドバイスだよ。


復讐すると、復讐が返ってくるんだよ。


これが復讐の連鎖。


誰かが止めないと、永遠に続く。


良い子のみんなは止める立場の人間になろうね。


以上。


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