第35話 ウンコ、さらに調子に乗る。
もう、マジメに政治をする気が起きない。
ハーレムタイム突入だ。
俺は金と権力を使って、国中の美女を集めた。
最初はみんな俺を、ウンコを見るような目で見ていたんだけどさ。
一晩ウンコ牢に入れたらさ。
みんな俺のすばらしさをわかってくれたんだ。
今じゃ、みんな声をそろえて、こう言っている。
「「「ウン公様! 愛しています!」」」
いやあ、誠意って伝わるもんだね。
ハーレムの場所は公衆浴場。
300万Gの材料費を使って、超豪華に改装した。
もちろん、工事は株式会社ドケンに発注し、不眠不休の無料働きでやらせた。
俺は今、
『ダイヤ製の大浴槽』につかりながら、
『ひもビキニ姿の美女軍団』に奉仕されている。
「ウン公様、あーん」
女の子にそう言われ、俺はあ~んと口を開けて超高級肉を食べた。
「美味い!」
まあ、当然だ。
国最高の食材を国最高のシェフに調理させているのだ。
1食9999Gだが、俺は神の舌の持ち主。
これは節約していると言っても、過言ではないだろう。
「「「ウン公様、大好き、ハグッ、ハグッ、チュッ、チュッ」」」
食事をしている間も、女の子たちは絶え間なく、俺に抱きついてくる。
俺は決して、自分からは女の子に触れない。
男からの一方的なスキンシップは、レイプだからだ。
本当のイケメンはさ。
イケメンオーラだけで、女の子を欲情させて、ハグとキスをさせる。
今の俺みたいにね。
ふっ、俺はイケメン神なのだ。
その証拠に、女の子はみんな感激のあまり、いつも涙を流している。
いつか俺はさ。
この純情な美女たちの中から、真の愛を見つけ出して、結婚の後、初体験。
トゥルー・ラブリー・エターナル・エンドを達成するんだ。
ああ、超最高。
絶対に死にたくねえ。
そんなアゲアゲ気分に水を差したのが、大臣(元王様)。
「ウン公様。もう国にはお金がありません」
うるせえな。
「なら税金をあげろ」
「すでに税率はもれなく、99%になっております」
「なら、99・9%にしろ!」
「無理ですぅ」
「なら、代案を出せ!」
「無理ですぅ! うえ~ん!」
大臣は泣き出した。この無能め。
仕方がないので、俺がエクセレントな解決策を教えてやる。
俺は紙に、俺の顔とウンコ。
そして、100万Gと書いて、大臣に渡した。
「これは紙幣と言う。100万Gの価値がある」
「そんなバカな!」
大臣はそう叫ぶが、諭吉先生は1万円なんだ。
神の俺が100万Gでも、何の不思議もないので、俺は言った。
「大丈夫、神の信用があれば、これは100万Gになるんだ」
つまり、神本位制である。
この完璧な理論をアホ大臣は理解することができなかった。
「無茶ですよ、誰も認めませんよ」
「逆らう奴はウンコ牢にぶちこめばいい」
「そ、そんな……」
「お前、神に逆らうの? ウンコ牢に入りたいの?」
「……は、はい、わかりました」
そう言って、大臣は下がっていくが、あっ。
あそこのスペースがちょっと寂しいな。
俺は大臣を呼び止めて命令した。
「黒獅子がウンコしてる黄金像を作って、あそこに置け。純金で作れよ」
大臣は、死を覚悟した顔で言った。
「お言葉ですが、このままでは皆飢え死にです」
うるせえな。
「貴方も我らも皆、人なのです。生きているのですよ」
「うるせえ! ウンコ・エクスカリバーを尻にぶっ刺すぞ!」
「ひぃいいいいいい!」
ぷぷぷ。
格好つけたのにさ。
大臣は尻餅をつくと、四つん這いで逃げ出しちゃった。
ひゃっはっは。
「ウンコにあらずんば人にあらず!」




