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第11話 ウンコ、公衆浴場に向かう。
長い道のりだった。
夜の全てを逃走に費やした。
衛兵は犬を連れていてさ。
どこまで逃げても、ウンコの臭いを追跡された。
俺は分身の術を使った。
俺はウンコ。俺の右手から出るのもウンコ。
臭いは同じなのだ。
俺は分身体を王都中にバラまいた。
屋根、路地裏、ゴミ捨て場、宿屋、パン屋。
あらゆる場所(特に宿屋とパン屋)に、俺のウンコを敷設済みだ。
アメリカ軍のより優秀なデコイだ。
さあ、衛兵諸君。
私を見つけてみたまえ。
はっはっは。
朝日が昇る頃。
俺は無事に、公衆浴場にたどりついた。
俺はここで身体を清めるんだ。
キレイな身体になればさ。
宿屋に泊まれて、パンも買えるかもしれない。
のれんをくぐって、中へ入る。
料金表にはさ。
男 5G
女 3G
子供 1G。と書いてあった。
俺は番頭に10G渡すと、言った。
「釣りは取っときな」
番頭は後ろの貼り紙を指さした。
『ウンコ特別価格9999G』と書いてあった。
俺は一応、言ってみた。
「わかりました。なら、9999G払います」
すぐさま、貼り紙がリニューアルされた。
『ウンコは9999Gでもお断り』だってさ。
ちくそう。




