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破壊の明るさ
Janis Joplin流し聞きより。
テキサスの海岸で
明るい陽射しの下
タトゥーがよく似合う
豊かな白い胸を揺らし
女たちは 弾けて笑った
ネバダの荒野にバイトを探す
汗っかきの青年よ
アメリカ式のセブンイレブンは
きっと日本のそれより ざっくばらんだ
そう言うと
彼は白い歯を見せた
キエフの夕陽を
征服者は見たのだ
細いうなじの少女は
路地裏で明日の金を貪る
振り返った彼女の 青い瞳は
はっとするほどに明るい
マイナス1光年後
大瀑布が凍りつく
地平を真っすぐ亀裂が走る
星は激しく燃え上がり
夜空は昼よりも明るい!
さあ、壊していこう
もうどうしようもなくなった
因習の強張りを
さあ、立ち止まろう
誰からか何時からか
走り出してしまった間違いから
どんなに
困難であろうとも
天変地異は 容赦しないように
非難を恐れない破壊者が現れる
その者は速やかに
そして永久的に破壊する
この星を逆回転させようとする
呪うべき亡者の試みを
キエフの少女は知りません。でも、テキサスの女とネバダの青年にはモデルがいるのでした。脳天気なだけの詩です。。