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沈む光

街の猥雑な騒めきより。

(これは音楽ではないけれど。)

綺麗だ とっても

夜に目覚める あなたは

昼は死の蔦に覆われ眠ってる


騒めきが満ちてくる

潮騒のように

ネオン街は乾いた海

豊かな幻想に満ち溢れ

貧しい未来を切り売りしてる


街路樹の白っぽい緑の下で

踏まれ蹴とばされてる

理想と呼ぶには 独りよがりな

誰かの?わたしの?


夜にだけ見えるものがあるなんて

ロマンティックでしょう?

星とかじゃなくて

もっと傍で


昼には隠されているものなんて

分かり切っているのに

太陽の大嘘つきめ!

こんなに誰も彼も騙してしまって


瞑目すれば聞こえる吐息は

耳鳴りの中に残像を見せる

息を止めれば心に沈む光

その一つを得るために

失っていく わたしが止まらない


滅びの空に

雷の道となる大気の隙間があるように

日常と非日常の隙間は

10億ボルトの言葉に瞬くけれど

わたしは今

その隙間をそっと包む

穏やかな言葉を探している


昼と夜の間の

曖昧に矛盾する

夕暮れの別れの美しさを

明日の誰かに受け渡すために

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