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遠くなっていく空
坂本龍一 美貌の青空(piano ver.)より。
姿なく落ちる滴は
哀しく冷めた青空から
薄く紅引くように
雲は夕映え
忘れてしまっていた
幼き日のおもちゃたちへ
いつのまに
どこへいってしまったのだろう
わたしの欠片を含んだままで
夏は去り
朝夕は寂しい
遠くなっていく空より
地面へ淡く落ちる影は
全て悲しい
この小さな路地の奥に
井戸があった
六地蔵が並び
しめった風が吹き抜けていた
あの日
空を見上げただろうか
あたりには誰もいなくて
雨上がりのコンクリートの地面の
水たまりが綺麗で
<https://www.youtube.com/watch?v=bwhYiHJq16c>より。零れた言葉のままを。