フルボリュウムのすきま
Lenny Kravitz [I Belong To You]とか……流し聞きより。
是非、縦書きで読んでほしいのです。
フルボリュウムなノイズの
瞬きのしじまに
あの揺れるひかりが たゆたう
暴走する情欲は
もはやドラッグなしでは語れない時代
誰もが口にする
鋼鉄のプレイトメイルみたいな言葉にだって
どうしたって隙間があるだろう
へへっ
笑ってる純粋
見上げてる眼差し
何時までも
あの日の少女だった あなたの
隠しきれない切なさ
傲慢なフリして
貪ってる今は未来の貧しさだって
知ってるくせに
黙ってないで 何とか言ってよ
そんな残酷な問いかけを乗り越えて
わたしたちは立ち止まる
あの日
白い天井いっぱいに
窓から入ってきた
きらきら
なんて
透明な
光だったんだろう
揺れていた
夢のように
哀しく晴れた青空から
傍の小さなありふれた池の水面へ
光は ただ 光のままを照り返し
部屋中が光の波に満ちていた
壁も
天井も
わたしたちさえ
まるで
ひかり の
みず の
なか に
い た
みた い
だっ
た
ゆ
ら
ゆ
ら
ゆ
ら
ゆ
ら
な
み
に
なっ
て
ゆ
れ
て
い
た
わ
た
し
た
ち
の
こ
こ
ろ
と
か
ら
だ
は
ひ
と
つ
だ
っ
た
詩は縦書きだと頑固なわたしは思ってます。
いつもi-Textで縦書きにて書いてます。
それを横書きへ移植するのは、ほんとは心苦しいのです。