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アストラ学院の水魔法使い  作者: ゆきんこ
序章-はじまり-
3/22

フクロウ

しばしの沈黙の後、それを破ったのはマリーネだった


「は、はあ………?」


わけがわからないとでも言うように怪訝な顔をする彼女に、クリストンは驚いた様な顔をした。


「おや、手紙が届いていたかと思ったのですが…手違いがあったようですね」


クリストンが呆れたように呟いた次の瞬間、ガツッ、ゴン、ボトッ、という音がした。


「…今、何か窓に当たった気が………」

「本校の2年生の飛ばしたフクロウでしょう。…少々ヨレヨレですが」


マリーネは、もしかしてこのフクロウこそが例の手紙を届ける役だったのでは? と推測した。本で読んだことがある、魔法使いの話を思い出していたのだ。


「ああ…やはりフローラの飛ばしたフクロウでしたか」


クリストンが独り言をブツブツと呟いている。マリーネはなんだかさっぱり分からないながらも


「あの、フローラさんって…?」


と問う。すると、頭を書きながらクリストンが振り返った。


「ああ、すみませんね。フローラはうちの2年生で…少々ぼんやりした所がありまして」


「…そろそろ色々説明して頂きたいのですが」


不測の事態が重なって頭が混乱していたクリストンは、マリーネの冷静な一言に我に返った。


「取り敢えず、この手紙を読んでください」


クリストンから手紙を渡されたマリーネは、封を切って中身を見る。


『親愛なるマリアーネ・インディーコ様

王立アストラ学院入学を許可された事をご報告致します。

後日、担当教師がお迎えに上がる予定です。

貴女のご入学を心よりお待ちしております。


校長 シャロン・ローレンス』


「ど、どこの学校ですか?アストラ学院なんて聞いたことありませんけど」


「それは当然です。“魔法使いの学校”何ですから」


「………え?」

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