↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/64

爆乳の挑戦者 -2-

「ねぇ赤城君。"爆乳"って言葉、知ってる?」

 

小倉が戦いの最中。突拍子の無いことを尋ねてきた。

 

 

 爆乳。確かに小倉の胸を見ればそう呼ぶものも多いだろう。しかしそれが今この戦いと何の関係があるのか。

 

「どうしたのそんなにポカンとしちゃって? まさか知らなかった?」

「知ってるけど......。突然何言ってんだよ......」

「赤城君が不思議そうにしてたから教えてあげようと思ってね。驚いたでしょ。さっきの爆発」

 

 そうだった。先ほどの目の前での謎の爆発。あれのせいで一撃喰らってしまったのだった。

 

「赤城君、ちょっと私の胸を見ててね」

 

 顔が赤くなるのが自分でも分かる。そのおっぱいを見ててって何をする気なのか。まさか......。

 動揺と、僅かな期待を抱きつつ、小倉のおっぱいを注視する。

 

 すると胸の前で何かが爆ぜた。

 またも太一はつい目を閉じてしまう。

 しかし、太一に痛みはなく、目を開いてみても、先程までと何も変わってはいなかった。

 もちろん小倉のおっぱいも無傷のようだ。

 

「分かった? こういうことよ」

 

 小倉がしたり顔で太一に語り掛ける。

(つまり......)

 太一は状況を整理する。

 小倉の胸を見るとなぜか爆発が起こる。先程の爆発の正体もそれであった。そういうことだろうか。

(でもどうやって......)

 小倉は胸に爆竹でも仕込んでいるというのだろうか。いや、そうであれば小倉の胸も無事ではないはずだ。

 太一が必死に思考を巡らせていると、小倉がやれやれと言いつつ太一に説明を始めた。

 

「つまり、私の"特殊能力《ギフト》"がこれ、"爆ぜる乳(エクスプロードバスト)"ってことよ」



――"特殊能力《ギフト》"


 体力測定の時に聞いた単語だ。

教師は持っている奴はどんな力か分かると言っていた。

 しかし自分も小木も持っていない力であったから、一部のカースト上位者だけが持っていると予想していたものだが......。

(まさかこんな意味不明な力だったのか......)


「まぁ猫だましみたいなものね。私の胸周りの空気を爆発させて、相手を一瞬怯ませるの。対した"特殊能力<<ギフト>>"じゃないわ」

 

 もっとやばい能力もたくさん聞いたことあるし、と小倉は続ける。

 

「まあそんな訳だから赤城君は戦いの間はエロい目で見てこないよーに! それじゃあ説明はおしまいね。行くよ!」

 

 そういうと小倉は間合いを詰め、殴りかかってくる。

 

 

(いや胸を見るなと言われたって......)

 当然のことながら、おっぱいは体の正面についているものだ。それに小倉のそれは半端なく大きい。

 おっぱいを視界に入れずに戦うなんて、太一にはどうすれば出来るのか分からない。

 つい胸を見てしまい、そのたびに怯まされ、ダメージを喰らう。

 その繰り返しで、太一の体には着実にダメージが蓄積されていった。

(これはマズイ......)

 しかし太一はつい胸を視界に入れてしまう。動く度に上下に揺れるのだ。胸を見ないようにしても映りこんでしまう。

 するとまた目の前に衝撃が走り、怯んでしまう。

 そして今度は右足が太一の腹にクリーンヒットした。

 太一は無様に吹き飛ばされる。


 

「急所は外しておいてあげたよ。感謝してね」

 

 小倉が笑う。その表情には余裕が溢れていた。

 

「ごめんね赤城君、でも私賞金欲しいから。早めに降参してくれても良いよ」

 

 しかし、もちろん太一に降参する気はない。ここで負けてるようでは学校の変革、スクールカーストへの復讐は到底果たせないのだ。

(俺は生徒会長を倒さなきゃいけないんだ。ここで立ち止まる訳にはいかない)

 だがこのままやりあっていては負けてしまう。太一は必死に思考を巡らせた。

 

 ――その時、太一の脳裏にある光景が浮かんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。