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私と誘拐

「ひかりー、たまには国語にも顔出しなよ」

 仕事を、しながら言う結。

「うるさい。あんな簡単なものをいちいち回りくどく習うなんて嫌」

「もう」

 言い訳してくれてるんだろうな。国語の先生厳しいから。ま、出る気はもうとうない。それにしても・・・

「ひかるこないな」

「そういえば!」

 そういえばって、忘れられてたのか。でも忘れられるぐらいいつもの時間をすぎている。私も国語の話をするまで忘れてた。

「何かあったのかな?」

「さぁ」

 どうでもいいでしょ。どうせ、どっかで寝てるんだから。


キーンコーンカーンコーン


「チャイム鳴っちゃった。あたし行くね」

 あたしは、行かないよ。国語だから。

「近くの公園に寝てるわー」

「はいはい」

 よし、結には言ったし、寝てていいでしょ。公園~。


 三十分後。


くぅ~


(おい、こいつがあの生徒会長か?)

(うわ、何でこんなとこにいるんだよ。学生だろ。)

(でも、手間がはぶけていいじゃねぇか)

(だな、運ぶぞ)

(おう)


 その、何分後かはしらない。わたしは、公園のベンチから移動していた。ねぞうが悪いわけじゃないからね!車の中にいるの!いくらねぞうが悪くたって、人の車の中に行く奴はいないでしょ!

「これで、もにゃもにゃ」

「いや、油断してはいけない。もにゃもにゃ」

 もにゃもにゃは、わたしが聞こえなかっただけ。たぶん、ていうか絶対誘拐犯。ま、わたしが車の中にいつのまにかいどうしているなんてことは誘拐しかないでしょ。

「ねむっていたが、念のため眠らせておいたが、まだ効いてるか?」

 やば!寝てる振りしなきゃ!

「よし。」

 寝てると思ってくれたのかな?うーん。眠ったと思ってくれたのならいいんだけど、めんどくさいな~。この人たち私を誘拐した人たちの末路を知らないのかしら?やりすぎると怒られるけど。

「それにしても、一人で公園に寝てるとはな」

「あぁ」

「うん、うん」

 「うん、うん、」は、私ね。

「変な声聞こえなかったか?」

「いいや」

 気づいてないー!面白!もうちょっとやーろう!両方の声は真似できそうだし。

『俺たちの目的て、なんだったっけ?』

「なに言ってんだよ。金を取る以外に何かあるか?」

『そうだったな』

 ふーむ、金だけか。 !   ニヤッ    いいこと考えた!


キッ

ガチャ


「運ぶぞ」

「ンガ!」

「寝てたのか」

「うんあ」

「運ぶぞ」

「おう」

 ついたかあ

「電話させていただきますかな~」 

 人のケータイから電話とか、電話番号ぐらい調べとけよ。誘拐犯だろ!前の奴はちゃんと調べてたぞ!

「え~っと、これか。」


プルルルルル

カチャ


『はい、さんだです』

「お前の娘を誘拐した、返してほしくば一千万円用意しろ」

『あ、そういう話ならお母さんに代わります』

「あ、お願いします。って、は?」

 ちゃーちゃーちゃちゃーちゃーちゃーちゃーちゃちゃちゃちゃんちゃららん

『はい、お電話変わりました』

「えーっと」

『あ、娘を誘拐したって、いう話でしたよね』

「うん、そーだよー」

「え?!」

『あら、ひかり。今日はオムライスよ。早めに帰ってきなさい』

「あれ?今日はお母さんだっけ?」

『そうよ』

「うん、わかった。じゃ早めに帰るね」

『おねがーい』

「あの~」

『あ、はい』

「娘さんを返してほしければ、一千万円用意してください。と言ったはずなのですが」

 なんという丁寧口調。逆にきもい。

『あ、用意しませんよ』

「はい?」

『私は、娘とおいを信用していますので』

「えーっと、それは・・・」

 どういうことか聞きたいんだろう。ならば教えてやろうではないか。

「こういうこと☆」


ガン


 んー、いいおとなった。何をしたかというと、私の剣を鞘に入れたまま誘拐犯をなぐったの☆もう一人はお母さんと話す前にぶん殴っといたよ★


バタ


「ということで、おかあさん今から帰るね」

『はーい。帰っといで』


プツッ


「さー帰ろっと」

 毎回ひかりの誘拐はこんな風に終わる。

いかがでしたか?

次回は視点を変えてるだけなので、飛ばしてくださってかまいません。

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