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第63話 幻夢中

その日の夜遅く…

ぴっちりキャッスルの2階の一角である…

空室となっているルシアの個室に…

ハクとモエは並んで立っていた。

~ぴっちりキャッスル2階ルシアの個室~

そのルシアの個室全体は静かで…淡く反射する銀色の壁面が月明かりを受けてほのかに輝いている…

そんなモエは部屋の奥においてあるぴっちりスーツに視線を向けた…

モエ「……確かに、銀色のぴっちりスーツだけ残してあるわね」

ハク「そうだろ。ルシアは……今も行方不明だ…」

モエ「そうね…」

ハク「それにしてもさ。アスとの特訓で神器を習得するとはな…よくやったよ。偉いぞ」

モエ「でしょ?そりゃあ…私が頑張ったからよ!!」

ハク「…(いい笑顔だな…)

そう言ってからモエはルシアの部屋をぐるりと見渡す…

モエ「それにしても……綺麗な部屋よね。家具や小物まで銀色で統一されてて」

ハク「だろ?!そうなんだよな…ルシアの部屋は、昔からこうだった」

と…まさにその時だった

ぱぃーーーん!!!

ルシアの個室の扉が勢いよく開いて

明るい声が部屋に響く…

プリセラ「保護しましたわ〜!!」

振り返ったハクとモエの視界に飛び込んできたのは…

プリセラだった…

そしてその腕の中には…

黒と白の美しい体毛を持つ…ぎんぎつねが大人しく抱えられていた。

モエ「……!!」

ハク「なるほどな…この子は夜のルヴィン砂漠をわざわざ越えてきたのか…」

モエ「なにこれ……可愛い……!!」

プリセラ「でしょう?意外にも…とっってもおとなしいんですの!!」

ハク「…テンション高いな…」

プリセラ「それに……この個体の性別はメスみたいですわ」

モエ「……もしかして」

ハク「ああ…ルヴィン砂漠を越えてきた銀の狐のメス……か」

ルシア&銀色&行方不明

それは偶然とは思えないような要素が

一つずつ…重なり始めていく…

モエ「……ねえハク…この子、本当に"ただの銀狐"だと思う?」

ハク「さあな?」

深淵の夜はまだ…深い。

その日の夜のモエの個室で…

~ぴっちりキャッスル2階モエの個室~

モエは眠りの中で…奇妙な夢を見ていた…

波に揺れる感覚…

気づけばモエは小さな船に乗っていた…

進む先に現れたのは…無人島だ

それは…かつてオペリフェール遺跡の壁画で見た無人島と…

あまりにもよく似ていた。

だが決定的に違う点がひとつあった…

人の気配が…まったくない

それは無人島という訳でもなく…

風の音だけが響き…

鳥や獣の声すら聞こえない…

モエ「……ここ……」

夢だと分かっているはずなのに…

モエの身体は勝手に動いていた…

無人島の奥…謎の屋敷がある方角へ…

理由などない…ただ行かなければならないという

ものすごい衝動だけがあった…

砂を踏みしめ…草をかき分け…

無我夢中で走った…

やがて…古びた謎の屋敷に辿り着く…

モエは興味本位でその扉を押し開けた…

ドォァアアア…

次の瞬間にそこにあったのは…

屋敷の内部などではなかった…

巨大な洞窟だ…

天井は見えず…

奥は闇に溶けている…

その謎の洞窟の最深部。

淡く…しかし確かな光を放つものがあった…

モエ「……ランプ?」

それは魔法のランプだった…いやそうとしか言いようがないような一品…

触れようと手を伸ばした瞬間

光が強くなり…

モエは目を覚ました

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