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第61話 第三回オレジ食堂

その日の夜…

~ぴっちりキャッスル1階食堂~

オレジ「はいはい!!!今日は自信作だよー☆オレジ特製の夜ごはん召っし上がれっ!!」

オレジが手際よく夜ごはんを6人分並べていく…

テーブルの中央には…こんがりと焼き色のついた肉厚なハンバーグ。

その横には彩り豊かな野菜サラダに炊き立てのご飯…

そしてもう一皿あって…

ハンバーグを焼いたあとの旨味たっぷりの油に、

スパイスと醤油を加えて調整されたフジッリのマカロニパスタだ

ハク「……この香り…反則だろ」

オレジ「そりゃあ油を無駄にするなんて…もったいないからね♪ハンバーグの旨味の成分をパスタに吸わせたわけよ!!」

シズク「さすがです…オレジさん」

オレジ「じゃあ食べてみなよ…飛ぶよ?」

するとシズクはオレジに言われるがままフジッリを一口食べた…

シズク「……美味しいです。噛むたびに…肉の香りと余韻が…スパイスの味わいが広がります…!!」

プリセラ「おーほっほっほ!!」

モエ「優雅ね…」

プリセラ「城の晩餐にも引けを取りませんわね。いえ…それ以上ですわ」

アス「褒めすぎだプリセラ確かにオレジの料理は美味しい」

オレジ「でしょでしょ?」

ハク「まあいつかは…食材を自給したいものだな…スローライフするなら…」

モエ「そうね…畑でも作れたらいいけど…」

アスはハンバーグを頬張り…飲みこんでから言う…

アス「だがまぁ……戦いの鍛錬の後に…この飯は悪くないな…」

シズク「……皆で食べると、やっぱり美味しいですね」

モエ「そうね…家族みたい…」

ハク「家族ねぇ…俺らはぴっちりスーツフェチ同好会みたいなもんだろ…」

プリセラ「家族の方がいいですわよ?」

ハク「まあ…これからも…こういう時間が続けばいいんだけどな」

オレジ「続けるために…強くなるんでしょ?」

オレジのその言葉に一瞬だけ食堂は沈黙に包まれる…

だけれど次の瞬間…

プリセラ「そうですわね…守るべき城がある、それだけですわ」

ハク「……だな」

シズク「このぴっちりキャッスルの初期メンバーの話を聞きたいです」

モエ「あっ私も気になってた」

オレジ「うーん興味がないって訳じゃないんだけど…気になるよねぇ…」

アス「気になってるだろお前ら…まあハク頼むぜ」

ハク「ああ…この城の初期メンバーはな……俺とアスとプリセラ。それと…今どこで何をしているのかわからない女性が二人だ…」

シズク「よくよく考えたら…初期メンバーに…女子が三人もいたんですねハーレムじゃないですか」

モエ「いや今もハーレムじゃんハクやアスにとっては」

アス「ハーレムじゃないだろ…」

オレジ「まあ…ボクが来る前の話だからねー…名前も知らないよ?」

モエ「当たり前でしょ…」

シズク「流れ的に、知らなくて当然です」

オレジ「ひどくない!?」

そんな女子たちのやり取りをよそに…

アスが椅子に深く腰掛け直して言う…

アス「……名前、言ってもいいだろ」

ハク「ああ、頼むよ」

アス「まず一人目だ」

モエ「うん…」

アス「ルシア。銀色のぴっちりスーツを着ていた女だ…」

モエ「銀色……」

プリセラ「ええ、覚えておりますわ。冷静沈着で…判断がとても早い女性でしたわね」

アス「そうだな。感情をあまり表に出さないが、一度決めたことは絶対に曲げないタイプだった」

シズク「…強い女性だったんですか?」

アス「強い、というより…正確だった」

シズク「正確だったんですか…」

アス「ああ正確な腕さばきでな…魔法術に戦術に罠の対処など…どれをやってもらっても無駄がなかった…」

ハク「後…ぴっちりキャッスルの地下構造や魔法陣の基礎設計に関わったのもルシアだ」

モエ「え……」

オレジ「じゃあ…今ボクたちが使ってる便利な仕組みって……」

アス「ああ。かなりの部分がルシアの手ほどきだ…」

シズク「……そんな人が、今はどこにいるのかわからないんですね」

ハク「最後に姿を消したのは…城が完成して間もない頃だ」

プリセラ「そうでしたわね…そして不思議な事に…」

ハク「何も言わずに…銀色のぴっちりスーツだけを残してな」

アス「わかると思うが……もう一人いる」

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