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第55話 あのね大~好きだよ

旋風の丘にかかった一時の沈黙が落ちた…

ハク「……なあ、ジュベ」

ハクは神器の大剣を取り出そうとせずにいる…しかし一切の油断なくハクはジュベに問いかける…

ハク「ジュベお前は俺たちの敵なのか?それとも…味方なのか?」

その問いは…重い雰囲気を持つ…

黄緑色のツインテールを揺らし…異色の瞳を持つ女ジュベは

少し首を傾げてから答えた!!

ジュベ「別に…どちらでもないわ」

それはあまりにも…あっさりとした返答だった…

シズク「敵でも…味方でもない?そんな都合のいい立場があるんですか?」

シズクが更に一歩前に出て警戒心をむき出しにして言う…

シズク「爆発を起こして現れた時点で…どう考えても敵ですよ!!すくなくともこちらの味方な訳ないじゃないですか!!」

ハク「……まあ、そう言われりゃそうなんだがな」

ハクは頭を掻きながら…苦笑まじりに言う

確かに理屈ではシズクの言い分の方が正しい…

ジュベ「そ…それは……」

ジュベは一瞬だけ視線を伏せて…その次の瞬間!!

ジュベ「も…!!申し訳ありませんでした!!ごめんなさーい!!」

完全に敵意を失った土下座の行為

黄緑色のぴっちりスーツを着衣者のジュベが草原の地面に膝をついて全身を地面に付くほどに…

シズクとハクが声を漏らす…

シズク「……え?」

ハク「は?」

ハクも完全に虚を突かれた…

ハク「ちょ…ちょっと待てジュベ!!お前さっきまであんな派手に爆裂魔法を…」

ジュベ「でも…」

ジュベは土下座から顔を上げ…その瞬間…光彩異色症(オッドアイ)の瞳が妖しく細め…

ジュベ「それとこれとは…別♡」

ハク「……は?」

ハクが言葉を失ったその刹那だった…ジュベは一気にハクとの距離を詰めて…

ハク「んなッ…!?」

ぷちゅん♡

次の瞬間だった…柔らかな感触が…ハクの唇に触れた…

ハク「…!?」

一瞬の出来事だった…ジュベは甘いキスをハクにしたのだ…

ハク「…ちょ!?」

シズクの目が見開かれた…

ジュベはキスをした唇を離し…満足そうに微笑んだ

ジュベ「あのね大~好きだよ♡ハク~♡」

まるで冗談のように聞こえるがそれは冗談では済まされないほど真剣な声だった…

ジュベ「またねハクと…水色」

そう言った瞬間に

ジュベの身体は淡い光に包まれ…

しゅんっ…!!

音もなく…ジュベのいた空間ごと消え失せた…

旋風の丘には…再び無尽蔵に靡く風の音だけが残った…

ハク&シズク「「………………」」

しばしの沈黙が流れる…

シズク「……今の一体何だったんですか」

ハク「いや…俺に聞くな…」

シズク「そうですよね…」

ハクは唇に手を当ててから…深くため息をついてから言う…

ハク「自称敵でも味方でもない…かこいつは厄介な奴が現れたな…」

シズク「ですね…一体何なんですか?あのモエさん似の女は…」

ハク「だが…モエと…何かしらの関係あるのは…たぶん間違いねえな」

シズク「でしょうね…」

ハクは旋風の丘の空を見上げると…すでにジュベの姿は当然のようにない…

だが確かに静かに新たな因縁の歯車が静かに音を立ててから…回り始めていた

そしてシズクは無意識に拳を握ってから心の中でつぶやく…

シズク「…(また増えましたね…ハクさんをめぐる…女というややこしい存在が…)」

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