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第45話 第二回オレジ食堂

オレジがメインとして取り出したのは…

血抜きをして下処理済みの豚スペアリブ。

オレジ「今日はガッツリ行こう!!疲れてるし…肉は正義☆♪♡!!」

そう言って……まな板を出し、

フライパンと小鍋をコンロに並べ始める。

オレジ「スペアリブの照り焼きにしよっか。割と甘辛でご飯が進むやつ」

醤油…みりん…砂糖…料理酒。

調味料を計りながら…

オレジ「ハクはこういうの好きだし…モエも意外とこういう濃い味いけるんだよね☆」

と…仲間の顔を思い浮かべて考える

オレジ「シズクは初めてかな?……まあ…美味しいから問題なし!!」

下味をつけたスペアリブを焼き始めると…

ジュゥワアァアアッ~

じゅわっと立ち上る香ばしい音と匂いが…

食堂全体に広がっていく…

オレジ「よーし…いい感じだそれにちゃんと中まで火を通さないと…」

鍋では味噌汁の準備…

鍋に水とだし汁を張り…火を沸かす…

具材は豆腐と感想わかめ…そして刻みネギ。

そして最後に味噌を溶かしていく…

オレジ「やっぱりこういうのが…シンプルイズベストだよね」

炊飯器のスイッチを入れ…

最後に照りが出るまでスペアリブを丁寧に返す。

オレジ「まだ時間があるね…そうだサラダもね☆」

オレジはレタスをいい大きさにちぎってツナ缶のツナと混ぜ合わせる…

オレジ「一流のシェフはドレッシングにもこだわるんだよ☆」

するとオレジはミルサーで胡麻をすりごまにして…そこに少しのごま油を加えて練りごまにしていく…

その練りごまにマヨネーズとはちみつそして粒マスタードを混ぜていく…

オレジ「今日はいろいろあったしさ……こういう普通のご飯が、一番のご褒美だよね」

厨房に立つオレジの背中は…

どこか頼もしくそして楽しそうだった。

やがて…

風呂から上がった仲間たちが食堂に集まる頃になる…

今は夜のぴっちりキャッスル。

食堂の灯りが柔らかくともり…湯上がりの四人がぴっちりスーツを着なおして…

順に姿を現した

先頭はハクだ

髪を軽く拭きながら…湯の余韻が残る表情で辺りを見渡す。

ハク「おっ…いい匂いだな……もう出来てるのか」

その後ろをモエが続く。

萌黄色のツインテールがふわりと揺れ…

モエ「ほんと……お腹すいたわ。今日は特にね」

と…少し力の抜けた声でモエは言った。

シズクはきちんと背筋を伸ばして…

シズク「湯上がりに温かい食事……理想的です♡」

と嬉しそうに微笑む。

最後にアス。

腕を組みながら…調理台の方をちらりと見て、

アス「相変わらずいや…初めてみるが…いい段取りだな。ここは(・・・)

と…感心したように呟いたなにかも思わせながら…

その瞬間に

厨房から元気な声が響く!!!

オレジ「はいはいっ☆お待たせ~!!」

いつも通りオレンジ色のぴっちりスーツを着たオレジが

大皿を手に厨房から食堂へ現れる!!

オレジ「今日のオレジ食堂…召し上がれ!!」

食堂のテーブルに並べられていくのは…

艶やかに照りの出た豚スペアリブの照り焼き。

湯気の立つ白ごはん。

湯気とともに味噌の香りが広がる味噌汁。

そしてツナとレタスの歯ざわりとドレッシングの組み合わせがうまいツナサラダ。

ハク「うわ……これは反則だろ」

オレジ「ふふっ…でしょう?」

オレジは得意げに腰に手を当てている…

モエは箸を手に取りスペアリブを見る…

モエ「……見ただけで分かる。ご飯足りなくなるやつ」

シズクは目を輝かせて…

シズク「照り焼き……この世界でも共通語なんですね……!!」

と…なぜか感動している。

異世界出身じゃないのに…

アスは一口食べてからの…

アス「……うん、これは文句なしだ」

と短く…しかし確かな評価を下した。

ハク「よし…じゃあ…」

ハクが箸を持ち上げ…

ハク&モエ&シズク&アス「「「「いただきます!!!!」」」」

四人の声が重なり…夜の食堂に…

静かな笑い声が広がってゆく…

冒険の緊張感も…緊縛とした奈落峠の空気も…

今ではもう懐かしい…

ここにあるのは…仲間と囲む温かい夜飯と、

少しずつ"帰る場所"になっていく時間だけだった。


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