第4話 ラブコメの余韻
しばらくして…ハクはとある場所で足を止めた…
モエ「あら…」
その場所は人の気配があり…油の匂いと甘い焼き菓子の香と中華料理の芳香が混ざり合う…古そうな商店街だった…
するとハクはモエを下ろして…
ハク「ちょっとこのベンチで休憩しようか…」
モエ「ここで休憩ね…判断としては悪くないわ」
ハク「よかった…」
しかしそこは人が数多く通る商店街…
ハクとモエが着るぴっちりスーツは目線を集めやすいが…二人は気にしている様子も無くベンチを楽しむ…
モエ「ねぇハク」
ハク「どうした?モエ」
モエ「あのね私商店街のベンチって案外好きなのよ…」
ハク「へぇ…なんでなんだい?」
モエ「そうね…急ぐ人と立ち止まる人が交差するのを見れる場所だからかしら…」
ハク「ははっいいなそれ」
モエ「それに…拠点に向かう前に休むって選択肢を選んだの…悪くないわ…いい主の素質があるわね」
ハク「そうだろ!?モエ!!相手を大事にしてなきゃ…いけないし…自分の事もあるからな…頼れる人間の方が何かしら役に立つからな…」
モエ「そうね…無理をしない…背負う前に自分の足の具合を確かめる…メイドとして安心できる材料だわ…」
ハク「そうかそうか」
モエ「さてと…休憩が終わったら一緒に歩く?それとも背中でおんぶしてくれるの?」
ハク「そうだな…」
するとハクはモエにキスを行った…
ちゅっ…
ハク「俺はさ…強気なモエも素敵だけど…本心の甘えん坊なモエも好きだけどなって…」
モエ「…!!」
その時モエは完全に不意を突かれていた…
一瞬時間が止まっていたかのように感じた…
モエ「…ずるいわハク」
そんなモエはほほを赤らめていた…
モエ「そんなこと言われるなんて…強がっているイミが無くなっちゃうじゃない…」
ハク「まあモエは自然体でいてくれるだけでいいけどね」
モエ「確かにね…自然体がいいわ何事にもね…私は強くふるまうのが得意なのよ…でも…本心的にはすべてが強いって訳じゃないの…鋼の心を持っているわけじゃないの…」
モエは小さく息を吐き…さらに続ける…
モエ「そりゃあ…私だって甘えたいときだってあるし…誰かの背中に隠れたいときだってあるの…」
モエは一瞬ためらってから…
モエ「ハク…それでも"好き"って言われるのは反則級よ…」
ハク「でもさ…悪くはないんじゃない?」
モエ「そうね…でもありがとう…そう言ってくれる主なら…メイドは少しくらい弱くたっていいかもね♪」
ハク「どうすっかな…」
モエ「休憩もう少しする?」
ハク「だね…」
モエ「ねぇ聞いて…もしハクがいなくなった時……今度は私が貴方を迎えに行こうと思うわ」
ハク「その時は頼むよ」
二人の微笑ましい時間が流れる…
モエ「そうね…無理をしない…背負う前に自分の足の具合を確かめる…メイドとして安心できる材料だわ…」
ハク「そうかそうか」




