第38話 悪魔の薔薇デビルローズ!!
アスが静かに…言う
アス「邪魔者の後始末だ…」
と…その瞬間―だった…
モエは思わず一歩引き…恐怖で声を漏らした…
モエ「……えっ?」
次の刹那だった…
地面に倒れていたはずの奈落四天王の骸が…
黒紫色の瘴気を噴き上げながら蠢き始める…
紫落天狗の羽根は溶け…
大鷲のケルニャンの黒き毛皮は影へと崩れ…
戦斧銀亀の甲羅は砕け…
灼熱ムカデの赤黒い外殻は炭のように黒ずんでいく…
ぐりゅうちゃあぁりぃいい…・
それらは引き寄せられるように絡み合い…一つの巨大な塊となってゆく…
とてつもない悍ましい光景だ…
その悍ましい巨大な塊はバラが咲くのバラの木
みたいになってゆく…そしてその中央で…
奈落峠の中央で、それは異形の花として開花した。
その姿は…
黒と紫が混ざり合った花弁は血肉のように脈打ち
茎は地面に深く根を張り…瘴気を放つ…
中心部には赤黒い単眼の魔眼がぎらりと光る。
オレジ「こりゃあ…恐怖の象徴だね…」
モエ「…なによあれ……」
オレジとモエが顔を引きつらせる。
シズクは息を呑み…無意識にハクの後ろへ半歩下がった…
アスは冷静に説明する…
アス「あれこそが奈落四天王の正体だ。四体は器に過ぎない…本体は、あの魔物…であるデビルローズ…この奈落峠から…"帰れなくなる"と言う理由の正体だ…」
ハクは無言でアイテムボックスから…一冊の分厚い本を取り出した…
ページを捲り、すぐに該当箇所を見つける。
「……やっぱりな。書いてあるぜ…デビルローズ…悪魔/植物/死霊系…黒紫の薔薇型悪魔…死体と怨念を養分に再生する厄介なやつだ…」
モエ「アイテムボックス通称IBそんなの……確かにあったわね。…それにしても無限に再生するって……」
デビルローズは…五人を嘲笑うかのように花弁を開き…
魔眼をあらわにし…
瘴気の蔓を地面から伸ばし始め…トゲトゲミサイルを撃ち込んできた!!
ドピュン!!
アス「土魔法・アース刃!!」
グリュウイン!!!
アスの技でトゲトゲミサイルを相殺し…
一歩前に出て…ハクを横目で見ていった…
アス「……やるぞ、ハク」
ハクは即答した。
ハク「ああ…そうだな任せろ」
二人は同時に…胸と肩の間に手を当てる。
同時に神器を引き抜いて…光が走った…
lighting~!!
ハクの身体から引き抜かれたのは…
純白に輝く巨大な大剣。
刃は光を反射しまるで聖剣のような存在感を放っている…
一方のアスの手には
重厚な装丁の茶色の魔導書…
ページは勝手に捲れ、大地の魔法陣が宙に浮かび上がった。
ハク「断罪の時間だホワイトセイバー!!」
アス「叡智の力をご覧あれ!!アースブック!!」
ハク「それにしても…久しぶりだな…この連携」
アスが低く呟く…
アス「衰えてないといいけどな」
ハクは神器のホワイトセイバーを肩に担ぎ…前を睨む。
ハク「それはこっちの台詞だ」
背後でモエが叫ぶ。
モエ「無茶しないでよ…二人とも!!」
オレジ「いやー…どう見ても…完全にボス戦じゃんこれ…固定ダメージ持ちだね…」
シズクは両手を握りしめ…真剣な眼差しで二人を見つめる。
シズク「私は…いつでも支援できます!!」
黒紫の薔薇である…デビルローズが
ガグリュウウウウィ!!!
…咆哮のような振動音を発し…
無数の棘をミサイルのように飛ばそうと身構えた…
その瞬間…
ハクは大剣の神器を構え、
アスは魔導書の神器を開き…
同時に宣言する…
ハク&アス「「行くぞ!!」」
白き大剣と…茶色の魔導書
白色と茶色の融合の戦いが今行われようとしていた…




