第33話 オペリフェール遺跡の記憶PART1
ハク達はオペリフェール遺跡の通路を進んでいた…その瞬間の出来事だった。
ハク「…!!」
四人の頭の奥に…同時に映像が流れ込んでくる。
説明のつかない出来事であった…
~記憶の世界~
その場所は…無人島。
白い砂浜に…ただ一人漂着した緑髪の女性…
彼女はふらつきながら…浜辺を歩き…
岩場で不自然なほど美しい虹色のぴっちりとした衣装を見つける…
*「……これしか、着るものがない」
そう呟くような気配とともに…彼女は衣服を…
虹色のぴっちりとした衣装に替え…
そのまま島の奥の…森の方へと進んでいく。
その彼女が木々を抜けた先に現れたのは、
無人島には不釣り合いな巨大な洋館だった…
まるで…
最初からそこに来ることを知っていたかのように…
そこでハク達の脳裏に映った映像は途切れた。
~オペリフェール遺跡~
ハク「……っ…なぁ今の…お前らも見たんだよな?」
モエは唇を押さえて…少し戸惑った表情だ…
モエ「ええ……緑髪の女性と…虹色のぴっちり衣装っていうかぴっちりスーツよね……?さっきの壁画と完全に繋がってるわ…」
オレジは腕を組んで……珍しく真剣な顔をしている。
オレジ「幻覚ってレベルじゃないね…記録…それも…体験の再生みたいな感じだ…」
シズクははっとしたように言った!!
シズク「これは…魔法の映像じゃありません!!これは……精神感応型の残留記憶です!!」
ハク「つまり…?」
シズク「オペリフェール遺跡そのものが…過去の記憶を見せている……!!」
ハクは低く息を吐いた…
ハク「つまり…さっきの壁画は、完全な空想じゃない誰かが…実際にあの衣装を着て…あの場所に辿り着いた」
モエは少し顔をしかめて…
モエ「でも……人間よね?あの女性」
ハク「少なくとも…最初はな」
ハクは遺跡の奥…さらに暗くなる通路を見据える…
ハク「そして問題は…その"先"だ…」
オレジが苦笑する。
オレジ「ロマンって言うには…だいぶ不穏だねぇ…」
シズクは胸に手を当てて…小さく呟いた。
シズク「オペリフェール遺跡……ここは多分…生命を変質させる何かを扱っていた場所です…」
モエ「多分って…」
シズク「だって違う可能性だってあるんですから…」
モエ「そうね…そりゃあね…」
遺跡の奥から…再び冷たい風が吹き抜けた。
それはまるで…続きがある…
と告げているかのように。
ハクは静かに言った。
ハク「行くぞ。ここから先が……核心だ」
女子三人は無言で頷き…
残留する記憶の余韻を胸に、
オペリフェール遺跡のさらに深部へと足を進めた…




