第3話 聞かせて…本来の理由
ハク「んで…何と言いたいんだ?」
モエ「そうね…おおよそ二つ考えられるわ…ただ単に見たいから……?それとも…ともに歩くために連れ出す為…?ふふっ…もしかしたら両方かもね…ふふっ…まあ建前だけど…」
ハク「建前なんかい!!」
モエ「けどね…私が聞きたいのは本来の理由よハク…」
ハク「本来の理由か…」
モエ「けどね…隠す必要はないわ…貴方がここにきた理由を正直に言いなさい!!」
ヒョォオオ…
風が二人の間を流れる…そこには微妙な緊張感が漂っていた…
ハク「そうだな…君には今と同じ服装…つまりぴっちりスーツを着用したメイドさんになってもらうんだ」
モエ「ふーん冥土のメイドって訳ね…」
ハク「冥土のメイドってなんだよ…」
モエ「あら…知らないの?おばあちゃん世代がメイド服着て冥土喫茶ってのがあるらしいわよ」
ハク「冥土喫茶ねぇ…とりあえず…本題を…」
モエ「そうね…思えばそういう迎えだったのねハク♪」
モエは腕を組みがっしりとハクを見る…
モエ「メイドね…しかもぴっちりスーツ着用ででしょう…?ふふっ…」
ハク「な…なんだよ…」
モエ「いやー…その恰好で言われると…説得力があるのか…腹立たしいわね…」
ハク「そ…そうだな…(いやそっちも似たようなぴっちりスーツ姿だからな!!説得力以前の問題だよ…)」
モエ「でも…メイドをやるためには私からの条件があるわ…ハク」
ハク「と言うと…?」
モエ「貴方が見たいからじゃないの…貴方が必要だからメイドになるのよ…必要な理由なら引き受けるわって事よ」
ハク「なるほどな…」
モエ「それに…命令されるためじゃない…ハク貴方の側で支え…守り…仕える為のメイドなのよ…」
ハク「そうか……」
モエ「メイドの服装がぴっちりスーツならぴっちりスーツフェチの私にとっても本懐だわ…」
ハク「本懐ね…」
モエ「それで…ハクこのぴっちりスーツフェチのメイドの最初の仕事は何かしら…?」
ハク「そうだな現場というか…拠点に向かう事だね…」
モエ「なるほど拠点ね…」
ハク「さあモエ俺の背中に乗ってくれ…向かうからさ…」
モエは微笑み…
モエ「背中に…?ふふっ随分と面白く即決するのねハク」
モエはハクの背中側に回り込み…
モエ「了解。メイドは主の判断に従うもの…ただし!!無茶をする主なら…止める義務が私にはあるわ!!」
そっとモエはハクの背中に飛び乗っておんぶされた…迷いも無く…そっとハクに身を預けたのだから…
モエ「なんか思ったより安定しているわね……その白いぴっちりスーツもしかしてパワードスーツ機能までついてる?」
ハク「パワードスーツね…ついているわけないじゃないか…」
モエ「ふふっ…そうなのね…いい?ハク…もしも私を落としたりしたのなら…ぴっちり失格じゃなくて…主失格だからね?」
ハク「そうだなモエ行くぞ準備はいいか?!」
モエ「ええ準備はいいわ現場の拠点に向かいましょう!!あなたの背中を信じてるわ」
白色と萌黄色は重なり…同じ方向を見る…こうしてぴっちりスーツメイドとぴっちりスーツ主は走り出し向かう…




