第29話 シズクVSスケルトン
ぴっちりキャッスルの門を抜け…
四人は朝のルヴィン砂漠に足を踏み出した。
~ルヴィン砂漠~
ハクは北の方角を指さす…
ハク「ここからルヴィン砂漠を北の方向に進むぞ」
シズク「北の方角ですね。太陽の位置も問題ありません」
彼女は即座に周囲を確認し…
方位を頭の中で組み立てている…そう秀才ゆえに
モエは少し考えるように首を傾げた…
モエ「……そういえば、あの洞窟と古びた商店街って、どっちの方角だったかしら?」
オレジが即答した
オレジ「ここから西側だよー☆それに行こうと思えば寄り道できるけど?」
ハクは首を横に振った
ハク「今回は寄らない…目的は奈落峠にいるアスだ…その為に最短で行く」
モエは小さく頷いた…
モエ「…そうね。帰りに余裕があったら…また来ればいいわ」
シズクは砂を踏みしめながら…静かに言った。
シズク「北へ進めば…やがて砂の色が変わります…土が混ざった砂に…そこからが森への入口ですね」
四人は自然と横並びになり、
同じ方向へ歩き出す…
灼けつく砂漠を…ハクたちは北へと進んでいた。
風は乾き…足元の砂は音もなく流れていく…
と…まさにその時だった。
モエ「……ハク、ちょっと」
モエが足を止め…視線を落とした
砂に半ば埋もれるように…白く風化した人骨が…転がっていた。
モエ「人が……死んでる……」
ハク「いや…最初からこうだろ"死んだあと"じゃなくて…"こう在るべき存在"だ…」
モエ「え…?何言って…」
まさに次の瞬間…
ガラ…ガラガラ……
人骨が不気味な音を立てて起き上がった!!
モエ「ひぃいっ!!!」
シズク「こ…これはスケルトンですね!!」
シズクが目を輝かせるのと同時に…
骸骨は赤く灯る眼孔をハク達に向け…骨のある声を張り上げた。
スケルトン「我は魔王軍に在籍するスケルトン!!貴様ら喜んで魔王様の奴隷になるがいい!!」
ルヴィン砂漠に響く…やたら威勢のいい宣言だった
それを聞いたハクは…露骨に嫌そうな顔をした。
ハク「また魔王軍かよ……それって…迷惑集団の間違いだろ?」
スケルトン「なっ!?まさか…我らを侮辱しているのか人間!!」
スケルトンが一歩踏み出した、その瞬間だった…
シズク「ふふっ……ただのスケルトンなら……」
シズクが楽しそうに微笑んだ
シズク「私の水魔法で…かるーく一捻りですよ♡」
スケルトン「……!?」
スケルトンは…本能的に"恐怖"を感じた…だがもう遅い…
シズク「…神器開放・ライトアクアロッド…」
にゅっ…
その瞬間シズクは胸と肩の間に手を置き…そこから神器を引き抜いた!!
シズクは神器ライトアクアロッドを取り出した
シズク「水って恐ろしいんですよ…どんなに固く大きい岩でも時間さえあれば砂になる…一気に行きましょう!!水魔法・アクアストリーム!!」
次の瞬間…圧縮された水流が咆哮を上げて放たれた!!
ドルッゥパァァァァアアアアアン!!!!!
スケルトン「アァアアァ……………」
スケルトンは叫ぶ間もなく消し飛ばされた…
シズク「……骨は洗い流されましたね♡」
シズクは満足そうに神器を開放した…
モエ「……やっぱり魔王軍って…怖いね…普通の人から見れば」
ハク「いや今のは…魔王軍より…シズクが一番怖かった」




