第22話 シズクの計画
オレジが目を丸くする…
オレジ「変える……?この砂漠を…?」
モエも思わず聞き返した…
モエ「まさか……緑化とか…そういう話?」
シズクは小さく…でも確信に満ちた声で答える
シズク「はい。そうですね…それも……普通じゃない方法で」
夜のぴっちりキャッスル城内…
砂漠での生活を前提に生きてきた三人の常識に、
水色のぴっちりスーツの女性が…
静かに波紋を投げかけた。
シズクは一度深呼吸すると…真剣な表情で言葉を続ける…
さっきまでの柔らかそうな雰囲気とは違い…
どこか研究者のような落ち着きがあるようだ…
シズク「この広大な砂漠の敷地に…"大地の加護"と"水の加護"を同時に与えたら…」
彼女は床に指で円を描く。
それはつまりイメージの設計図で…
シズク「おそらく成功したら…この城を中心に…草原を核にした大地が段階的に復活するでしょう…」
モエの目がはっきりと見開かれた
モエ「えっ…砂漠が、草原になるの?」
オレジは慎重に聞いた
オレジ「それって一時的じゃなくて?雨が降って終わり…雨降って地固まるみたいなやつじゃないよね?」
シズクは首を横に振った…
シズク「いいえ。大地と水の両方の加護がこの地に"定着"すれば…土地の土壌そのものが変質します!!」
ハクは黙って聞いていたが…その目がわずかに光った
そう男特有の好奇心の色だろう…
ハク「ふっなるほどな…つまりシズクがやりたい事は大地の属性を書き換えてスローライフを…ぴっちりスーツフェチ達がスローライフを送るようです…ってことか」
シズクは嬉しそうに頷き…
シズク「はい。しかもこの城は特別です」
モエがすかさず突っ込んだ
モエ「と…特別って…まさか」
シズク「ぴっちりスーツとの親和性が異常に高い結界構造。属性循環の核として…これ以上ない条件です!!」
オレジは笑いながら言った
オレジ「つまりさ~このぴっちりキャッスルが変態的な城だから…エリア改造に向いてるってことかなっ?」
ハクは即答し…
ハク「否定はできんな…」
モエはため息を吐きながら…
モエ「…この拠点一体どこの方向性に向かってるのよ…(汗」
シズク「もし成功すれば…ここは"ただの拠点"じゃなくなります」
ハク「うん…つまり…?」
シズク「砂漠の中に生まれた新しい大地の始まりに…スローライフの始まりになります!!」
ぴっちりキャッスルの中で、
四人の視線が自然と重なる…
これは拠点拡張の話ではない。
世界の地形そのものを変えるような計画だった…
ハクは真剣な声で問いかける…
ハク「…それでその"大地の加護"と"水の加護"ってのは…具体的に一体何なんだ?」
横でモエも一歩前に出て…
モエ「そうよそうよ話は壮大だけど…その加護の正体が分からないと判断できないわ…」
シズクは少し背筋を伸ばしてはっきり答える…
シズク「水の加護の正体は…私が使う魔法です」
その言葉にオレジがぱちんと手を叩いて元気そうに動く…
オレジ「あっ…なるほど☆!!じゃあさ…大地の加護は…誰かさんの魔法ってことー♪」
視線が…自然とモエに集まった。
モエは一瞬きょとんとしてから…眉をひそめる。
モエ「えっ……私?」
シズクは微笑んだ……
水面みたいに静かででも確信のある笑顔だ。




