第21話 水色のぴっちりスーツフェチ
その水音の正体は…
第四区画の入口に立つ…
水色のぴっちりスーツを着衣した女性だった…
濡れた床に…したたるしずくが落ちる…
その名の通り…どこか透明感のある雰囲気を纏っている…
彼女はぺこりと頭を下げ…
*「ごめんなさいっ…侵入してしまって…」
ハクは一瞬だけ無言で彼女を観察し…そのままふっと息を吐いた
ハク「なるほどな…結界が反応しなかった理由…わかった気がする…」
モエ「えっ…」
そしていつもの調子で…語った…
ハク「君も…ぴっちりスーツフェチなんだな…」
その瞬間に彼女の表情がぱぁーと明るくなった…
*「はい♡そうなんです!!あっ…私シズクって言います水色の髪のロングへアのシズクです」
更にシズクは続ける…少し興奮気味に…両手を胸の前でに握りしめる…
シズク「ああっ♡ぎちぎちかぁん♡んもっ…締め付けられるようなギチギチ感が…んもうっ最高でぇっ♡」
モエは一歩引きつつも観察モードに入っていた…
モエ「あー…うん。気持ちはー分からなくもないんだけど…(この子…ドエムなのね…汗)」
ふとモエは思い出し…
モエ「ねぇシズクはいくつなの…?」
シズクは指を立てて数える…
シズク「私いま22歳なの」
そんな中オレジは腕を組み納得したかのように頷いた…
オレジ「若いのに…もうこっち側かぁ…将来有望だね…」
ハク「つまり…ぴっちりキャッスルの結界は"ぴっちりスーツの適合者"を悪意無き者と判定したわけか…」
モエは少しため息をつきながら言った…
モエ「ねぇ…ここは変な人…つまり変人しか集まらない場所なのかしら…」
シズクは少し照れながら…でもはっきり言った…
シズク「……もし迷惑じゃなければ…ここに来た理由ちゃんと説明します…」
夜のぴっちりキャッスル…
四人目の"仲間と言うぴっちりスーツフェチ"が
静かに輪の中に入ろうとしている…
ハク「んじゃあ…浴場で話すの変だし…1階に向かうぞお前ら」
モエ「そうね…」
オレジ「賛成―!!」
シズク「では…」
~ぴっちりキャッスル1階~
シズクは少し視線を泳がせながら砂漠の方角を指さした…
シズク「…この城の周りの砂漠は…全部ハクさんの所有地なんですよね……?」
ハクは一瞬きょとんとし…それから頷いた…
ハク「そうだけど…それがどうかしたんだシズク?」
するとシズクはもったいなさそうに言う…
シズク「正直もったいないですよね…この広大すぎる…砂漠の敷地」
そんな中オレジは思わず笑って両手を広げる…
オレジ「いや~砂漠だからね~スローライフに使いたくても環境がきびしすぎるんだよ~」
モエは静かに頷いた…
モエ「水も…オアシス以外には少ないし…朝と夜の気温差も激しい…拠点としてはこのお城だけで十分だと思っていたわ…」
シズクは三人の反応を見て少しだけ笑みを浮かべる…
シズク「…ですよね…でも……だからこそなんです…」
ハク「続けてくれ…シズクは何が言いたい?」
シズクははっきり語る…
シズク「オレジさんスローライフと言いましたね…この砂漠を"オアシスとぴっちりキャッスル"を中心に変えられる可能性があるんです!!」




