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氷の公爵家に嫁いだ私、実は超絶有能な元男爵令嬢でした~女々しい公爵様と粘着義母のざまぁルートを内助の功で逆転します!~  作者: 夏野みず


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二人の間に訪れる、新しい生命(子宝)の予感

 セリーヌ様の完全な排除と、公爵領の繁栄により、私たち夫婦の生活は、公私ともに最高の状態を迎えた。


 公爵様は、以前の面影もないほど、明るく、頼もしくなった。彼は、私を心から愛し、大切にしてくれている。


「ロキシー。君といると、毎日が輝いているようだ」


 ある日の夜、私たちは、公爵邸のテラスで、二人きりで星空を眺めていた。


「公爵様。私も、あなたがいてくださるから、幸せです。あなたが、私の愛に応えてくださったことが、私の内助の功の最高の報酬です」


 私は、彼の胸に寄り添った。


 私たちは、公爵家再建という大きな目標を乗り越える中で、真実の愛を育んできた。そして、その愛は、もう一つの大きな喜びを私たちにもたらそうとしていた。


 数ヶ月前から、私は体調に微かな変化を感じていた。食欲不振、軽い吐き気、そして、何よりも、公爵様の顔を見るたびに、胸が温かくなるような、これまで感じたことのない幸福感。


(まさか……)


 私は、王都で最も信頼のおける女医を、秘密裏に公爵邸に呼んだ。


 女医の診察の結果、私の予想は確信に変わった。


「公爵夫人様、おめでとうございます。ご懐妊です」


 私は、思わず涙が溢れた。公爵様との愛の結晶。私たちの努力と愛が、新しい生命として、この公爵家にもたらされたのだ。


 私は、この喜びを、最高の形で公爵様に伝えたいと思った。


 その日の夜。公爵様が執務室から戻るのを待ち、私は、彼のために、豪華な夕食を用意した。


「ロキシー!今日の食事は、特に豪華だな。何かあったのかい?」


 公爵様は、私の手料理を見て、嬉しそうに言った。


「はい、公爵様。あなたに、どうしても、お伝えしたいことがございます」


 私は、彼が愛用しているカトラリーの隣に、小さな包みを置いた。


 彼が包みを開けると、中には、公爵家の紋章が刻まれた、小さな銀の揺りかごのミニチュアが入っていた。


 公爵様は、一瞬、その意味が分からず、首を傾げた。


「これは……美しいが、何の意味が?」


 私は、彼の目を見つめ、優しく微笑んだ。


「公爵様。私たち、夫婦の間に、新しい生命が宿りました。あなたの、そして、私の、愛の結晶です」


 公爵様は、その瞬間、言葉を失った。彼の美しい青い瞳から、大粒の涙が溢れ出した。


「ロキシー……本当か!私は、父に……なれるのか!」


 彼は、感情を抑えきれないように、私を抱きしめた。


「ああ、神よ!なんて素晴らしい贈り物だ!君は、私に、公爵としての威厳だけでなく、父となる喜びまで与えてくれるのか!」


 彼は、私の腹部に優しく触れ、涙ながらに感謝の言葉を囁いた。


「ありがとう、ロキシー。心から愛している。君と、この子を、命をかけて守り抜く」


 女々しかった彼は、今、愛する妻と、生まれてくる子を守るという、揺るぎない決意を固めた、頼もしい公爵であり、そして、最高の夫、最高の父親になろうとしていた。


 私たちの愛は、公爵家の繁栄だけでなく、新しい世代へと受け継がれることになったのだ。

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