メロペの幼少期
わたしには、わたしの星がある。
あなたには、あなたの星がある。
これは、わたしの星のお話よ。
あなたは見ることしかできない。干渉することはできない。
干渉はできないが、もってかえることはできる。
サライ。サライよ。
わたしたちは、そうやって呼んでいる。
いまの地球では、7つ目の星が重なって見え隠れしている。それもそのはず、オリオンと地球のエジプトのピラミッドが深く関わっているから。
見え隠れした正体が剥がれていくうちに7つの星の見え方も変わる。
当然ね。当然よ。小千世界は、大千世界。
3つ合わせて三千大世界。
あなたたちの地球では、忘れさられているけれど、いつかは姉妹のわたしたち。
大丈夫。大丈夫。
あせらなくて、大丈夫。
「お父さん、お父さん」と、メローペがいう。
「どうしたんだいメローペ」
「どうしてお父さんは狩りをするの?狩りをしなくても庭や木に食べるのに困らないほどの食べ物があるわよ」
「いざというときがあるかもしれないから」
「いざ?」
「そうだよ。メロペは何歳になった?」
「6歳」
「そうか、もうそんなになるのか。」
「そろそろ、この星に起きたことを知って置いてもいい頃だね。いまは、こんなに食べ物があるが、この星は本当に何もなかったんだ。そのため、魚や動物たちと誓いをかわしていた。死んだモノの肉を食べ、枯れかけた植物を食べ生きていた。そして、子孫をお互い残すこと。しかし、子孫も同等の数で維持するように掟が守られていた。
その時は、海面はいまより高かった。棲むところもなく、海も荒れていた。だから、船の上で一定の動物たちと暮らしていたんだ。そのため、必要最低限の子孫を繋いでね。移動したんだ。ああ、もちろん星と星を位置できて移り変わりできたんだ。なんの心配もいらない。で、たどり着いたのが、いまいるこの星なんだ。動物や魚たちは、何の心配もなく増えていった。しかし、私はこの星の波動をしらなかった。恐怖があることすらしらなかったんだ。しらないものをどうやって分かろう。起きてしまったことに、どうしようもできない。蛇たちがうじゃうじゃ住んでいる地でもあった。動物や魚たちを奴隷のように恐怖でコントロールしていくうちに、お互いの掟をわすれ共食いがはじまった。そして、私の生命まで狙ってくるありさまだ。そこで自己防衛のため、狩りを覚えた。たしかに、食べ物は大量にあるが襲われる可能性があるんだ。だから、狩りを覚えて見回っているんだよ。」
「私が、深く調べず降りてしまったせいでもある。もっと注意を払っておくべきだった」
といって、父は寝住居をでていき狩りに向かった。