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Reターンズ・クエスト  作者: 転香 李夢琉
第四章 新国家誕生

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33 五年過ぎてた

まずは先に、色々忙しくて(友達と遊んでて)遅れました。さーせん!!


 不確定ではあるがそう考える方が納得いく。東区の変わりようには驚いたが、今は夢子さんに会うのが何よりもの優先事項だ。

 再び僕は北区へと向かった。

 北区にやってくると僕はなんだか安心した。改めて見て分かったが、ここだけ他と全く変わっていないのだ。変わらない景色を懐かしく思えてしまう。この、いかにも貴族の住んでいそうな街並みに、ゴツイ装備を着込んでいる高ランクの冒険者達。過去から戻ってきたときは北区の中でも外側の方だったため、変化がすごかった。でも内側は全く変わっていないようだ。

 しばらく町の中を歩き回った。歩いているだけでいろんな情報が飛び交う町だ。なぜこんな変化しているのかもわかるかもしれない。

 ……そう思っていたのだが、以外にもそういった情報は一切なく、ただ最近魔物の数が減ったのだとか。人が減っただとかばかりでその原因になるようなものは聞けなかった。


「――夢子さん!?」


「?! 一綺くんなのだっ?」


 小走りする夢子さんらしき人物を見かけ、本人かどうかの確認もせず思わず声を掛けたが合っていたようで安心した。安堵のため息を吐くと僕は夢子さんに尋ねようとしたが、遮られた。


「話はとりあえず後なのだ! 急いで僕の領域に行くのだ!」


 夢子さんに連れられ森へと急ぐ。結界を抜けると、久々にダッシュしたものだから疲れが出てその場にへたれこんだ。


「はぁ、はぁ……どうしたんですか……いきなり」


「一綺くんもそろそろ感じると思うのだ」


 言っている意味がよく分からず頭を捻ろうとしたその時、僕は得体の知れない痛みに襲われた。


「あ゛っっ!! ぐっ……」


 頭を鈍器で殴られたかのような強烈な痛みが全身を蝕み、同時に酷い耳鳴りが僕の精神を脅かす。あまりの痛さに僕は膝から崩れ落ちる。

 そして、その痛みは急に無くなった。


「今のが、タイムリープが起きる前兆なのだよ」


「⁉ 僕がタイムリープするときはこんなの無かっ――」


「本人には起きないのだよ。僕たち以外の第三者が、それも自分より遅く召喚された人がタイムリープを起こす条件を満たしたのだ」


 夢子さんは何とでもないようにそう言う。そうか、もしかしたらこの苦痛を何度も味わってきたのかもしれない。僕が三回繰り返したように、夢子さんはこの痛みを少なくとも三回は経験しているのだ。


「この領域には僕の結界。外部からの一切の影響を受けないようになっているのだ」


 外部からの影響を受けない。それじゃあまさか……


「ここにいればタイムリープの影響は受けないのだよ。言っただろ? 僕は結界と魔導具は得意なのだって」


 まさかまさかの情報に僕は驚いた。しかもそのセリフはあのときと同じ、僕としてはたった数日会っていなかっただけだったがなんだか感動を覚えてしまう。

 それと今思いだした。夢子さんに会ったら聞こうと思っていたことだ。


「この国、僕が過去に行く前とかなり変わりましたよね。何があったんですか?」


「変わったというか……一綺くんはこの国の王様が変わったのは知っているのだ?」


 そういえば、夢子さんと出会う少し前にそんな感じのを見た気がする。


「王が変わったことで今まで放置されてた東区が整備され始めたのだ。それによって今まで東区に行きたがらなかった人々や国外から来た人達が東区行くようになったのだよ。セシーリアに活気が無くなったのもそのせいなのだ」


 今までの王様達はなんで東区に目もくれてなかったのかが気になるが、そんなことは考えても仕方が無い。


「ってそれより……帰ってくるのが遅いのだよ! 何をしてたのだよ……ほんとに、ほんとに心配したのだよ」


 そう言って夢子さんは僅かに目を潤す。


「五年なのだよ……五年。いったい何があったのだ」


「五年っ?! え、そんなに長い間……いや、多分この魔導具が不具合を起こしたんだと思います」


 驚いたが時間などの設定は夢子さんのセットされていた通りで弄っていないので、何か不具合が起きたとしたらこの魔導具事態が原因だろう。

 そう言って夢子さんに借りていた使い捨ての魔導具を渡す。夢子さんは頭を傾げながら手の平サイズの長方形のコントローラーを見回す。


「……一綺くん。もしかしてだけど、雷とか強い衝撃を与えていたりしないのだ?」


 むしろ思い当たる節しかない。僕はしれっと目を逸らす。すかさず夢子さんはジト目になった。


「ごめんなさいっ!! 雷雹使っちゃって……多分自分にも喰らっちゃった時に……ほんっとにごめんなさいっ!!」


 ペコペコと僕は謝る。まさか僕のミスで壊れてしまっていたなんて思いもしないじゃないか。それにあの時は使わないと僕が死んでいたかも知れないんだ、死ぬよりかはマシな選択だったと思う。


「はぁ……まったく一綺くんは危ないことをするのだ」


 夢子さんは安堵のため息と共に僕を優しい目で見た。

運良く昨日に書き上げていたおかげで助かったけど、明日の分は出来ていない。

それと、明日も友達と遊ぶので早めの投稿にするかも知れない。今日見たく遅かったら、遊ぶのに大変なんだなとれも思っていてください。

それでは──

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