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Reターンズ・クエスト  作者: 転香 李夢琉
第二章 繰り返す時間

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14 三度目の天井

……ワスレテマシタ。


 何故か分からないが、僕は無性に起きたくなかった。ただ眠いだけなのかも知れないがソレとは違った感覚だ。しかし起きなければ帰れない。そう言えばと思いながら僕は起き上がった。


「んっ……ふわぁ、よく寝た」


 起きると何かを思い出したような感覚に陥ったが、忘れてしまった。恐らく、夢と現実がごっちゃになってしまっただけだろう。そう思うと顔を洗いに洗面台へ行く。


「そういえばループの条件って何だったんだろう? さすがに今回はループして……は?」


 懐から出したカードを見て驚く。驚きを越えて困惑する。カードを見ながら部屋に戻ると椅子に座った。


「え、ほんとに? まじで言ってるねぇ?」


 ポイントの数を示すカウンターは()()()()()()()

 やはり、またループしてしまっている。僕の予想が正しければ、あの日と同じ召喚された次の日に戻ってきている。


「うそだろ……また、一から……? いや、一ポイントもないし0からか……」


 思わぬ絶望。

 始まりの悪夢。

 0からのスタート。


 僕はため息を付くとベットに倒れて現実逃避をする。


(もぉ~いやだー……!!)


 枕を掴んで足をジタバタさせる。

 と、僕の頬を冷たい風が撫でた。窓を見ると扉が開いている。


(そっか、初めて来たときは寝る前に外の景色見てて……そのまま閉め忘れたんだっけな)


 僕の中では約一ヶ月前の事。実際には昨日のことでしかないが、なんだか懐かしく思ってしまう。

 そこでふと、思い出したことがある。


(ループする条件……ポイントを百集めること? 二回とも百ポイント集まった次の日にタイムリープが起こったけ、ど……)


 ただこれだけでは条件には弱い気もする。試してみるかと思い、僕は九九ポイント集めてみることにした。


(とはいえ……めんどくさぁい。今日は最低限だけして、明日からクエストしよーと)


 枕に頭を寝かせるとそのまま眠ってしまった。


 ──現代的なアナログ時計は無く、外も静かだ。窓からは心地良い風が吹き込んでくる。

 たまにはゴロゴロ過ごしても良いじゃないか。

 ここのところずっとクエスト詰めだったのだから。

 たまにはゆっくりと休ませて欲しいものだ。


 ……今だけはポイント0と言うことを忘れて、現実逃避という名の夢旅行をしようではないか。


 ぐぅうぅ~。


「……おなか減った」


 完全に眠っていたのかそれとも起きていたのか、定かではないがおなかが減ったのは事実だ。朝飯もまだ食べていないので、とりあえず食堂に行く。


(昨日は……楽しかったな。あの会話も、出来事も、全部なかったことになってるんだよね……)


 人知れず、寂しい気持ちに陥ってしまう。あんなにも仲良く、楽しく食事をしていたのに……すべて(始まり)に戻ってしまった。

 なんとなく、カウンター席ではなくテーブル席へ座ると注文する。運ばれて、食べ始め、黙々と皿をきれいにしていくがいくら待ってもセレスさん達は来ないし、この世界に知り合いは居ない。食べ終わると寝室へ戻った。


 今後の方針として、九九ポイント貯めるのは決定事項だ。そしてもう一つ、前回や前々回やらなかったクエストをいろいろやってみようと思う。もしかしたら何か糸口を掴めるかも知れない。


(そうと決まれば早速、外に出るかぁ……)


 めんどうそうに、ダルそうにしながら僕は宿屋の外に出た。

 

普通に用事してたら忘れてましたすみませo-_-)=○☆


──はい。このあと、8時頃にもう1話は更新しようと思います……まじで、これも忘れたらぜひ鶏と罵って貰って良いので……

え~、ではまたあとで──

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