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第九十話 暁闇流の少女
「エルブ……」
少女はふと呟く。実力の片鱗を見せられ、任務から逸脱しつつも全力(少なくとも私は)戦い、勝つ為に《・・・・》死ぬ覚悟までしたのに助けられ、負かされた少年の偽名を。
「助けてくれてありがとうございます、また会いましょうね、エルブさん」
少女は、少しだけ名残惜しい気持ちでまた少年の事を呼び、穴が空いた屋根から外に跳躍した。
「大司教様に報告しないと」
少女はそう言いながら、家の屋根の上を走り、闇夜を飛び去った。
「エルブ……」
少女はふと呟く。実力の片鱗を見せられ、任務から逸脱しつつも全力(少なくとも私は)戦い、勝つ為に《・・・・》死ぬ覚悟までしたのに助けられ、負かされた少年の偽名を。
「助けてくれてありがとうございます、また会いましょうね、エルブさん」
少女は、少しだけ名残惜しい気持ちでまた少年の事を呼び、穴が空いた屋根から外に跳躍した。
「大司教様に報告しないと」
少女はそう言いながら、家の屋根の上を走り、闇夜を飛び去った。
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