第五十三話 柔らかめな朝食
「あっ、来た来た。誠、朝御飯出来てるわよ~」
俺がお風呂から出、服を着てホカホカ気分でリビングに向かうと、同じく俺の先にお風呂に入った彩芽が、すぐに作った料理をテーブルに置き終わっていた。
「はいっ!今回は昼食を沢山食べる予定があるので少し少なめに、スクランブルエッグと白米、そして豆腐とわかめのお味噌汁ですっ!」
彩芽がハキハキとした声で説明し、俺達はその説明をしっかりと聞く。ちなみに天風らも、彩芽の話が終わるのを李知事に待っている。そして彩芽の「いただきます」の声に合わせて、俺達も「「いただきます」」と声をそろえる。そして俺達は、ふわふわの卵や、柔らかい豆腐とわかめに舌鼓を打ちながらゆっくりと咀嚼して、朝食を済ませた。その後食器洗いを済ませた俺達は、歓迎パーティーに向かうために、服を着替えた。彩芽は濃い緑のラウンドカラーシャツに、白のミディスカート、そしてアクセサリーに、エメラルドが多く使用されていた。千姫は、空色と白のワンピースシャツを着て、アクセサリーに大きなパールが使用されている。ちなみに俺だが、黒ジャケットに灰色のシャツ、カーキ色のチノパンを穿いていた。二人は、俺にまた感想を求めてきた。また俺がうまい返答を返せなかったが、二人は満足したようだったので、良いことにする。そんなこんなで、準備も済んだ俺達は、天風らに留守番を任せ、彩芽の家に向かった。




