第五十一話 出来ればゆっくり洗いたい
「はい、明日の予定表~」
彩芽がお風呂を終えた後、自室に向かった彩芽が帰ってきて、『刃境千姫ちゃんの歓迎会予定表』と書かれた用紙を渡してきた。
「開始は十四時半か。俺達は何時に行く?」
その言葉に、彩芽は悩まし気な反応を示した。
「ん~、千姫ちゃんは主役だから最後って言いたいんだけど……私や誠はみんなが来る前に行った方が良いだろうし……どうしよっか?」
「まぁ彩芽は先にいるべきだから、千姫には別室で待っててもらえばいんじゃないか?」
「それしかないかなぁ」
彩芽は悩んでいるが、別にサプライズにするつもりはないようで、千姫には別室で待ってもらうことにした。その時チャイムが鳴った。
「あ、服が届いたのかなー?」
彩芽は、ゆっくりと玄関に向かい、家の印鑑を勝手に使って受け取りをする。
「やっぱり服だったよー」
「俺の名前で届けてもらってたんだな」
少しあきれ口でいったが、彩芽は「うん」といつものように頷いた。
「家主の名前の方が良いでしょ」
その言葉に俺は諦めた。
そして彩芽は、千姫に服が来たことを告げ、お風呂い入ってもらった。と同時に、彩芽は急速洗浄と急速脱水を駆使し、綺麗な服を間に合わせていた。俺達三人はその後歯磨きをし、明日のため、寝ることにした。




