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第四十九話 反省と同行

「はぁ~……」

 彩芽は酷く落ち込んだ様子で溜息をいた。

「まぁなんというか、災難だったわね」

「ほんとですよ~……」

 三橋さんの言葉に、彩芽は覇気がない声で返答し、三橋さんはそれを聞いて、励ますように背中をさする。俺はその光景を見、いたたまれない気持ちになっていた。

「えっと、さっきはごめん……」

 俺はノックをしなかったことや、目線を外さなかったことに対し、自責の念を込めながら謝罪した。すると彩芽は、逸らしていた視線をこちらに向けた。

「まぁ、こっちも配慮不足だったわ……。はいっこの話終わりっ!それで、事件の方はどうなったの?」

 彩芽は、早くこの話から脱したかったのか、早々に話を変えた。その言葉に三橋さんは、なぜ自分がここに居るのかや、警察のこれからの対応などについて、掻い摘んだ説明を行った。それを聞いた彩芽は、大体予定通りだったのか、あまり感情を揺らしたりはしなかった。千姫は、相変わらず表情を変えることはなかった。最後まで話が終わると、彩芽は気になったことを口にした。

「それで私たちはどうすればいいんですか?」

 その質問に三橋さんは、少し悩まし気に答えた。

「皆さんには、被害者として任意同行してもらいたいんだけど、この後大丈夫……かな?」

俺達三人は、三橋さんの発言を聞き、目配せをする。その結果は、“この後も用事あったけど、同行するしかないか“であった。

「わかりました。同行させてもらいます」

 俺がそう言うと、三橋さんは少し安心したような顔をし、ベッドから立ち上がる。俺達は、その後ろをついていくことにした。

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