第九十二話 ある路地裏
「さぁさぁ、やってまいりました!私の魔眼主催のランダムダメージタイム!今回の被害者は貴方です!……え?私が誰かって?あれぇ?知りませんかぁ?私ですよー。最近話題の連続死傷事件。怖いですよねー。真夜中路地裏で攻撃を受けるんですってー。……まさにこんな感じで。まだ分かりませんかー?その事件、犯人私なんです!どう!驚きました!?……ちぇー、驚きすぎて声も動きも何も出ないですかー。一番つまらないんですよねぇー。せめて恐怖ガンガンの顔でブルブルと震えてくれればこっちも面白いですのにー。貴方、笑いってのを分かってないですよぉ?滑った時の無言で笑わそうなんて、貴方の実力じゃないですから!場の雰囲気ですから!……何の話してるんだろう?私。ま、良いや!じゃあ貴方に行いしょう。ランダムダメージ!どこに当たりますかねぇ?……あぁ残念!左手首っ、グルっとグリっと頂きました!……うるさいですねぇ。どれどれ次は……。やった、右太股、かな?ゲット!ここまでやったら死へ一直線です!……この音、だれか来ましたか。じゃあさよならです。恨むなら自身の欲と行き過ぎた興味を恨みなさい」