3話 スキルが見当たらない
コンコンコンとドアをノックする音が聞こえる。俺は目をひらく
「知らない天井だ…」
一度行って見たかったんだよねー、これ。
ドアの向こうから声が聞こえる。
「朝食の準備ができましたので支度ができたら食堂までお越しください。」
足音が遠ざかっていく。俺は素直に無駄に豪華な部屋についている無駄に豪華な洗面所で顔を洗う。忘れていたがこの部屋は豪華な上に魔法陣だらけだ。
「魔法陣だらけだな、水を出す魔法かな?」
俺は寝癖を確認し終え、着替える。さぁ、飯食いに行きますか!
☆☆☆
食後
クラスメイトたちが集められた部屋のすみっこに、いつもの3人があつまった。
「あー美味かったな」
「そうね。」
「そんなことよりさー今僕らってさー、ステータスの鑑定のために集めたとか行ってたよねー。でもさーステータスオープンってゆーと自分のステータス見れるよねー?」
「さぁ、なぜ集まったかは俺にもわからん」
「え、何よそれ『ステータスオープン』」
ーーー
名前 スズキ ヒナ
種族 ハイ・ヒューマン
レベル1
HP 500
魔力 1200
称号 勇者
スキル
超級創造魔法(魔法)-Lv.1
魔法威力拡大-Lv.1
魔力回復速度二倍
ーーー
「おーすごいねーヒナはガチガチの魔法職だー」
「え2人はどうなのよ?」
「僕はこんな感じだよー。『ステータスオープン』」
ーーー
名前 ヨシダ リク
種族 ハイ・ヒューマン
レベル1
HP 1000
魔力 650
称号 勇者
スキル
魔法剣(光、炎)-Lv.1
竜破斬-Lv.1
剣装備時全ステータス倍加
鑑定-Lv.1
ーーー
「リクはリクでゴリゴリの前衛だな」
「そうゆー蓮はどーなんだー?」
「ふ、見て驚け!『ステータスオープン』」
ーーー
名前 イトウ レン
種族 ハイ・ヒューマン
レベル1
HP 450
魔力 800
称号 勇者
スキル
ーーー
「え?スキルってとこに何も書いてないわよ?」
「ほんとだねーある意味驚きを隠せないよ」
「えぇー!ス、スキルがない!」
「なんでお前が驚いてるんだよー。」
「な、なぜd…」
俺の言葉は遮られた。
「えー皆さん!今から皆さんのステータスを鑑定石で測りますので一列で並んでください。」