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炎の魔法で世界がやばい  作者: ミミック
第0章 はじまり
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呼び出された先で

いったい何が起こってたのだろう。


昨晩のことは覚えている。

ドイツで行われる物理学の学会に、俺の研究室の教授が論文発表を行うということなので、

助教である俺も帯同してしていた。

3日間渡る学会も無事に終わり、かなり深く飲酒をしてそのままホテルに泊まった。

本当なら今頃お昼の飛行機に乗るための準備を開始しないといけない頃だ。


ところがどうだ、目が覚めると全く見覚えない広い部屋の中にいた。

白い大理石の部屋、たいまつの明かり。これだけでも十分にわけがわからない状態だ。


更にわからないのは自分を見つめるように数人の老人と妙齢の女性達が驚いたようにこちらを見ている。



「*****? ********!」



何を言っているのかさっぱりわからない。。

格好を見る限り、、、キリスト系の司祭とシスターか何かなのか?

そう考えると、この部屋のつくりもキリスト系(?)か何かの修道院に見えてきた。

実際はそんなところに入ったこともないが、よく映画とかで見る中世のイメージだ。



「*******?****?」



キョロキョロと周りを見渡してるだけの俺に不安を感じてる様子が伺える。

目や髪の色からおそらくヨーロッパ系の人たちかなと思われる。

ただまったく言葉がわからない。

英語なら最低限知っている単語くらいはありそうだが、何もわからないところを

考えるとフランス語とかもっとマイナーな言語なのかな。

もっとまじめに語学の勉強していればよかった。


ひょっとしたら通じる人がいるかも?ということで簡単な英語で話かけてみた。



「Ah, I don't have no idea about this situiation, so you know what'happen?」



だめだな、、ザワつくだけで全く理解している雰囲気がない。


さてどうしよう、、と思ったときに一人の女性がこちらの前にやってきた。

こちらの目をじっと見て何か思うところがあるのだろうか?もしかして英語が少しわかる子かな?


すると彼女がゆっくりと祈りを捧げるようなポーズを取りだした。そのとき、



(はじめまして、私の名前はエリシアと言います。本院、すなわちイスク教アドリアル修道院のシスターです。

 もし私の声が通じましたら、片手を上げていただけませんか?)




直接脳に声が届いてきた。

テレパシー(?)というやつなのか?

明らかに目の前で口を動かしているわけでもないく、映画のナレーションのようにどこから来ているのか

わからないような、それでいてはっきりと鮮明な声でこちらに届いてきた。


奇妙な感覚に驚きを隠せない表情て戸惑っていると、



(あの、こちらの声は届いてますでしょうか?)



不安な表情を浮かべて再度テレパシー(?)のようなものを送ってきた。

そうだった、片手をあげるんだったっけ?



よくわからないまま右手をあげた瞬間に、部屋中のみんながワッと盛り上がった。

とりあえず意思疎通が出来たことが確認できたことで安心したのか?


こっちとしてはまだ混乱の真っ只中なのだが。。



(良かった、無事に言葉が届いたようで。あっ、ご安心ください。我々はあなた様に何か危害を加えようとか

 そういうことは考え降りませんので。)



それは良かった。

ただ、まだあまりにも状況側からなさ過ぎて俺はこっからどうすれば良いんだ?

英語も伝わらないんじゃ、ちょっと困ったな。

それともこっちも強く思えばこの子とテレパシー(?)で伝わるのかな?



(はい。私に向かって念じていただければ特に言語壁は関係なく思いは伝わりますよ。)



ほっ。どんな力かわからないが、すごいな。この状況だと本当に助かる。



(ところで、まずは大変お疲れだと思いますので、一旦寛げるお部屋のほうに案内致しますわ。

 色々ご不安なことがありそうなので、そちらでゆっくりとお話をさせていただければと思います。)



いったいどうなるのかわからないが、とりあえず彼女の言うとおりにするしかないな。




(はい。そのとおりですね。)



ニコっと素敵な笑顔で微笑む彼女。

んっ、今特に話かけたつもりないけど・・・?



(えぇ、特に話かけると意識していただかなくても私には聞こえてきますのでご安心を。)



えっ、何それ?怖っ!!


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