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俺逃走する。
遥を泊めてくれていた少女の兄、ジャン。彼が宮廷騎士団長という事に一同は驚きを隠せなかった。
その動揺の隙を突いて遥はその場から離れた。
「えっと、神様道案内頼む!」
「神様をこき使いますね・・・そこを右です」
「おっし」
「ところで・・・遥さん」
「なんだ、よぉ」
遥は不登校よって体力が衰え、短い距離でも息遣いが荒くなっていた。
しかし神の言葉に反応する。
「ラノベに反論しないんですか?」
その時、遥の足は止まった。
「あぁ、忘れてた。第二の人生波乱万丈過ぎてなぁ」
「この世界にさほど違和感を感じなくなって来たから・・・」
「グオォォアァァ!」
「え?」
突如、謎の怪物が遥に襲いかかった。
「くぁwせdrftgyふじこlp!」
咄嗟に遥は怪物の猛攻をかわし、人の少ない場所へ向かった。
「なんだ、いきなり」
「ウオォォォォォォ!!」
怪物が雄叫びを上げると、別の場所へ転移した。
「神様、こりゃ一体・・・・・・」
「試練です」
は?と遥が聞き返した。