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異世界転生に物申す!  作者: テンペスティア
10/15

俺異世界で活躍する

 「面接です」


 「面・・・接?」


 ジャン、そしてマリーも頭の上にクエスチョンマークを描いた。


 「何だそれは」


 「面接官と呼ばれる人が志望してきた人のいくつかの質問をして

  それによって騎士団に入るに足る人材を見つけ出すんです」


 「まず、今まで通り技量を計って、面接を行う。という風にしましょう」


 遥の一通りの企画を聞いたジャンは絶賛した。


 「よし、それで行こう!取り敢えず今日はゆっくりして明日、実行しよう」


 遥はその日、夕食を頂いて暫くしてから床についた。


 翌日、エーカム城の騎士団本部へ向かい、ジャンは騎士を集めた。

 そして、昨日提案した作戦を全員に話した。

 騎士達は困惑したが、その事情を飲み込みジャンを称えた。


 「そして、この案を考えた策士を紹介する」


 ジャンが手を招くと、裏から遥がやって来た。


 「ハルカ!」


 集会に混じっていたリシアが叫んだ。

 遥を知る騎士達も口々にその名を呼んだ。


 遥は照れながら、舞台に立ち、御辞儀をした。


 「俺、荻遥は騎士団に入りません」


 その言葉に場がざわついた。


 「俺は遠い故郷に帰らなくてはいけません。しかし、その間の出会いを、別れを、

  大事にしていくと誓いました。その大事にする人々がここにいる騎士達なのです」


 「俺はここにいる内に人々の、バチイのみんなの笑顔が見たかった」


 「・・・・・・今まで出来なかった人の為に尽くす事をしたかった・・・」


 「俺は、孤独だった俺を温かく迎えた人達に・・・感謝をしたい・・・・・・」


 「ありがとう」


 その言葉を最後にして遥はもう一度御辞儀をした。

 

 顔を上げると、そこには、涙する者も居れば、称賛を送る者も居た。


 「彼に大きな拍手を!」


 ジャンが煽ると、一斉に遥の名を叫びながら拍手や歓声が聞こえた。


 


 ジャンと遥が家に戻ると、マリーが今日の事を祝った。


 遥は今までに無い達成感を覚えた。

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